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圧巻はやはり、映画でオープニングを飾る「傀儡謡-怨恨みて散る」(M-02)だろう。幾重にも重なる民謡歌手の歌声と和太鼓の音がえもいわれぬ音世界を紡ぎ出す。そのコンセプト自体は前作を踏襲しているが、なんと今作では実際に80人近い民謡歌手を一同に集めて録音され、より重厚で奥行きのあるサウンドを実現した。そのほかにもさまざまなこだわりを重ねて作られた楽曲群は、映画本編同様にディティールの隅々まで楽しませてくれる。(安川正吾)
また、シングルに収録されている方も川井アレンジです。念のため。
なお、伊藤君子さんはアルバム『フォロー・ミー』で全米R&R誌、コンテンポラリー・ジャズ部門の17位に1989年6月にランク・イン。日本人初の快挙を成し遂げてます。
その中でも何度も繰り返し現れる「傀儡謡」はやはり圧倒的な魅力を持っています。モチーフ自体は前作『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』でも使われていましたが、本作ではよりスリムによりスケール・アップして印象を強めています。民謡歌手による大合唱と豪快な和太鼓、ストリングス(?)が絡み合うこの曲は、映画の特徴でもある繊細さと幻想性、退廃感・暴力性といった要素を見事に表現し尽くした名曲だと思います。
また、このアルバムを聴いてから映画を観ると、例えばエトロフの場面の音楽に「煉獄」と名付けられていたり、「River of Crystals」の歌詞から、夜の街をひとり歩き帰宅するバトーの心情も窺い知れる、等の新しい発見があり、より映画も楽しめるかと思います。
ひとつ残念なのはバトーの自宅のシーンで流れる「River of Crystals」オルゴール版が収録されていないことでしょうか。でもそれを入れてもこれは近来稀にみる傑作アルバムです。
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