犬が人間の言葉を話せたらなあと思うことがあります。そんな犬のつぶやきをふわりと優しいイラストとともに文章にした本です。著者は「ダメ犬グー」でおなじみのごとうやすゆきさん。
親兄弟から離され、ペットショップで寂しさに耐えながら、飼ってくれる誰かを待っている一匹の仔犬。やがてその人が現れて新しい暮らしが始まります。日常生活のなかで仔犬が経験するさまざまなことや飼い主との強い絆。飼い主の喜怒哀楽を全身で感じて、一喜一憂する犬の心が心を打ちます。そう、犬はいつも飼い主のそばにいて、そのすべてを眺め、感じているのです。そして訪れる最後のとき。死んでなお飼い主に「笑って、あなたの笑顔が好きだから」と語りかける犬の独白に涙がこぼれます。