この本を読んだ飼い主に育てられる犬は幸せです。
行動学的な本にもかかわらず(だからこそ)、「イヌの気持ちがわかる」と銘打ったどの実用書より、
犬の心を掘り下げて解説しています。
筆者のデータ蓄積量と解析力が生んだ、図解雑学シリーズの傑作といえるでしょう……
と、こう評しても誇張にはならない程度のクオリティーの本に仕上がっている。
生態やボディーランゲージなどが体系的にカバーされているので、
初心者から上級者まで、どういうレベルの人でも、犬に関心があるのなら、
携帯しておいて損はない。
作者の実体験にもとづく仮説や検証が、書かれているところも興味深く読める。
特徴的なのは、動物写真家でもある作者自らが撮影した生態写真が挿入されていることである。
その写真が従来の「定説」や「通説」に異議を唱える論拠に説得力を持たせているといえる。
続編が出版される日を心待ちにしています!!
さらに、こんなふうな言葉さえ付け加えてしまいたくなる。
同じ著者が最近出した『
犬の詩』も犬目線からかれらの気持ちが書かれているが、
ちょっと意表をつく作品となっている。見比べてみるとおもしろい。