イトーヨーカ堂と言えば『鈴木敏文』と繋がり,イトーヨーカ堂の事業拡張に奔走していた激動期の社長,伊藤雅俊氏を詳細に紹介する書籍は多いとは云えない.著者の逸見氏は,鈴木敏文氏の入社前からイトーヨーカ堂に入社しており,会社の事業拡張・成長を実体験から表記できる立場を最大限活用,この書籍でその軌跡を赤裸々に綴っている.小売業の発展の奇跡を知る上での歴史的価値は高く,読みごたえもあります.読んでいて,非常におもしろい.イトーヨーカ堂関係者の記述だけに,その内容の一部は美化されている可能性はあるが,疑問を感じる記述は決してない.イトーヨーカ堂を研究する上で貴重な書籍と言えるでしょう.
昨今のイトーヨーカ堂の成長が何故達成されたか,単品管理の発想がいつ生まれたか,銀行からの借入比率を何故低く抑えたか,などの起源を知ることができます.小生,イトーヨーカ堂のファン故に読みましたが,そうでない方も本書を読めばイトーヨーカ堂の経営理念を知ることができ,少なからず,応援したい気持ちになるかもしれません(十人十色ですが).