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イデーン―純粋現象学と現象学的哲学のための諸構想 (1-1)
 
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イデーン―純粋現象学と現象学的哲学のための諸構想 (1-1) [単行本]

E.フッサール , 渡辺 二郎
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

第1巻 純粋現象学への全般的序論

「この『イデーンI』の前半部分は、二つの篇から成るが、その第一篇は本質直観ないし形相的還元を扱い、その第二篇は現象学的還元を取り扱っている。現象学的還元と本質直観という二方法が、フッサール現象学のみならず、現象学的哲学運動全休にとっても、その決定的な方法論的基礎を成すものであることは、今日誰知らぬ者もないであろう。むろん、その方法的意義にいては、現象学的哲学者の中でも、種々の解釈が分かれ、その真の意義について侃侃諤諤の論のあることは、世の識者の夙に知るところであろう。それは、ハイデッガーからメルロ=ポンティにまで通ずる現象学的哲学の方法論の根本問題を成している。オイゲン・フィンクの1930年代の優れた論著が、独仏両国にわたったこの現象学理解の要に位置して、種々の新しい解釈の源泉を成していたことも、事態を能く識る人には周知のことであろう。しかし現象学的還元と本質直観についてどのような態度を採るにもせよ、当の方法論自体について、まず世の人々は良く熟知しなければならないであろう。そして、その二方法の射程について、まず何よりもフッサール自身が最初に綿密に考究した最も基本的な論述が、この『イデーンI』の前半部分にほかならないのである。」(訳者あとがき)

登録情報

  • 単行本: 456ページ
  • 出版社: みすず書房 (1979/12/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4622019167
  • ISBN-13: 978-4622019169
  • 発売日: 1979/12/15
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By river
これは、驚くべき書物だ。人間認識と行動の原点である「純粋意識」(いわばデカルトのcogito)を、一枚一枚皮でも剥ぐように、順序立って暴露し、解き明かし、さらにデカルトの捨てて省みなかった地平まで、広く世界を広げて行く。その周到さと力強さには賛嘆の他はない。ここに問題意識を持つ人なら、「難解」などというよりはむしろ面白くてたまらない一書だろう。ハイデッガー以降の現代哲学、構造主義、脱構造主義の理解を深める意味でも、必読の基礎というべし。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 古本屋A トップ1000レビュアー
フッサールの著作の中で、1冊となると、この「イデーン1」に限ると思う。翻訳は理想的なもので、内容の難解さを除けば、全く難しくしていない素晴らしいもの。内容は難解とは言え、フッサールのほかの書物より遥かに明快。しかも、本書には、フッサールのコアになる思想がほぼ全て語られている。ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティと後続の思想家に圧倒的な影響を与えたことがそれと分かる叙述が捨て難い。フッサールは、前期中期後期と思想が大きく動き、本書だけではその一端しか分からない、とか、ハイデガーは「論理学研究」の影響を受け、メルロ=ポンティは、後期の影響下にあると言うのが定説で、きっとそうなのだろうが、しかし、本書を読んでみると、「存在と時間」や所謂「身体」論に露骨に影響を与えたとしか思えない叙述が頻出する。現象学とは、その方法を事態と切り離して語るよりは、むしろ、実際に展開して見せる中に真髄が現れるという、本物の方法論である。意識の機能を事細かく取りこぼさないように、しかし、「流れ」のなかで追い求める視点は、息を呑む充実感がある。一方で、反省する意識の中で、「現実」とは異なっていくジレンマをも取りこぼさない真剣勝負がある。却ってそこに現象学的還元の意味を見出そうと随分と苦労している。「論理学研究」以来の「概念や法則といった普遍者というイデア性がどのように認識主体のものになっていくか」このテーマに対決している点では、本書も同じテーマにあると思える。個人的には、そのテーマは興味深いし、ウィトゲンシュタインの後期の著作とともに、最も刺激的な研究書だと思うが、一方で、「事実学」と「本質学」を分けて真なる学の基礎を築こうという野心は、現象学らしからぬ思い込みの出発に思われ違和感が残る。都合の良い「判断中止」もさることながら、「現象学的還元」によって、体験とは異なる意識内容を吟味することが、「正しい道」をなぜ保証するのか、不明な点も多い。だが、そんな疑問は別にして、叙述そのものが「哲学」であり、抗することの出来ぬ魅力がある。意識の外へ出ることを敢えて拒絶する徹底した態度も面白いが、実際の叙述では、かなり揺れており、意識の外や、外部、向こう側、といった、表現がやむを得なく頻出し、どこかで、外部先取りしている点は否めず、現象学的方法の無理なところが露呈されている。だが、その点もむしろ思考としては魅力的だ。「判断中止」「ノエシス・ノエマ」「還元」などなど現象学用語が実地に使用されているのはまさに本書だ。少し値が張るが、本書2巻をまず読めばよく、迂回すると却って高くつくと思う。その後はむしろ「論理学研究」だと思う。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
現象学の創始者フッサールの主著。意識の働きを、緻密に観察、叙述する様は、緊張感に満ち満ちている。
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