まず、内容の大半が引用です。
巻末には参考文献が書籍に限ってもなんと21冊。
当然、目新しい情報はほとんどありません。
それら参考文献を読み漁った方がよっぽど有意義でしょう。
また、本書は元トレーナーや元コーチといった
イチローや松井の関係者とのインタビューが掲載されているのだが
その内容が「〜だろう」「〜かもしれない」といった曖昧な表現に終始し信憑性に欠ける。
これなら、本人に直接インタビューした方が良かったのではないか。
矛盾も目立つ。例えば第6章で
「ウエートトレーニングで体を大きくする必要はない」というイチローの発言を紹介。
ところがその章の最後に「従来のウエートトレーニングもしている」と一言(しかも又聞き)。
結局どっちなのよと。
そして最も酷いのがあとがき。
引用まみれの本書において、唯一ここに作者の提言が集約されている。
しかしその内容は、やれアメリカは高慢だの、やれ個人情報保護法のせいで取材し辛くなっただのと
作者の個人的な不満が黙々と続きます。そしてそれを棚に上げ
「イチローや松井も積極的に政治的な発言をしろ」と提言して完結する。
この著者は一体何様のつもりなのでしょうか。
彼らは著者の代弁者ではありません。