イタリアの24の都市にまつわるエピソードとともに、その都市の建物、美術作品、風景などのカラー写真が掲載されている。あまりイタリアに詳しくない私には、サン・レオ、シラクーザ、タオルミーナ、ルッカ、フェッラーラ、サン・ジミニャーノ、チェファルー、マテーラ、パレルモ、ボマルツォ、オルヴィエートなどなど、これまで全然なじみがなく名前を知らない都市のほうが多く、ときおりアッシジ、ヴィンチ、ティヴォリ、マントヴァ、カノッサなどの知っている地名が登場するとうれしくなった。
美術史の専門家である著者がとりあげるその都市にゆかりのある人たちの織り成す物語が面白い。通常の観光ルートからはずれた場所にある都市が多いので、イタリアに行く機会があってもその都市を訪れることはなかなかできないであろうが、個性豊かな都市があふれるイタリアの魅力の一端を知ることができた。