前作同様、イタリアの田舎を旅するような、読み物としても魅力ある一冊。
「何を食べるべし」「何は食べてはいけない」といった主義主張や信念で料理が選ばれるものではない。
人間が何を主張しようが、おかまいなしにその土地にはその土地の食材が生まれていく。
「人が、野菜だけを食べることを選ぶよりも、野菜が、それだけしか食べたくなくなるように導いてくれる方が、ずっと自然だ」
著者は人と風土をつなぐ言葉を持っている。
そのなかだちは、もちろん料理だ。
風土と直接対話すること、それが著者のシンプルな料理と短い言葉に昇華した一冊。