“のだめカンタービレ”にひっかけて言えば、シェレンベルガー・カンタービレと言ってもいいかも。甘美なオーボエの音色もさることながら、旋律を表情豊かに歌い上げていくシェレンベルガーのソロに魅了されます。
とりわけ、中間・緩徐楽章でのたっぷりとしたオーボエの歌が素晴らしい。マルチェッロのよく知られた「アダージョ」楽章をはじめ、惚れ惚れさせられますね。
共演しているイタリア合奏団の演奏も、流石というしかないもの。息のぴったり合った弦楽合奏であり、溌剌、伸びやかな演奏は、とても魅力的です。
十八世紀前半に活躍したアントニオ・ヴィヴァルディほか、彼と同時期に活躍したイタリアの作曲家の『オーボエ協奏曲』を収めた一枚。個人的には、ヴィヴァルディの生き生きとした楽曲(『ヘ長調 RV455』と『ニ長調 RV453』の二曲)が格別、気に入っています。
1987年8月4〜6日、イタリアのコンタリーニ宮での録音。