未収録作品を加え、加筆修正されての「完全版」。カバーイラストも以前から担当している岡崎武士先生の書き下ろしで、旧版読者も買いやすい新鮮さも。とはいえ、15年以上昔の作品なので…主なライトノベル購買層にとっては新刊も同然ですね(笑)戦略的にはうまいこと行ってるような気もしないでもない。遅筆作家の功罪といいますか…。
とにかくスローペースな作家さんなので読者は忍耐強く待つことを強いられます。私自身も正直意地だけで買い続けているところもあるかも。手広く何種類ものシリーズ物を立ち上げている割にはどれも尻切れトンボなので、愛想尽かすぎりぎり手前ってとこですが。
しかし、文体の癖などには好き嫌いが出るでしょうが、あらためて読み返してみても昔の作品であることを感じさせないストーリーとキャラクターの魅力はさすが、と言わざるを得ない、かも。「読ませる」力はあるのですけどね。
実際の所、今回の3巻分では何ひとつ謎も解明されなければ取りあえずのオチも付いていないです。今後の展開が面白いという保証もありません。というわけで、今後何年間も終わるかも分からない作品を我慢して待ち続ける気のある人だけにしか勧められません。とりあえずご参考までに、今で15年以上です。頑張って下さい(笑)