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イスラームの人権―法における神と人
 
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イスラームの人権―法における神と人 [単行本]

奥田 敦
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

イスラームにおける神と人、その関係のあり方を易しく説き起こし、西欧の人権思想や法思想との比較分析から、イスラームの人権論をわかりやすく紹介。イスラームにおける法的平等、経済的平等、政治的平等、自由といった問題を概説する中で、その理想と現実を直視し、「人間であるというただそれだけの理由で尊重され付与される」イスラーム人権思想の神髄を伝える。

内容(「BOOK」データベースより)

イスラームにおける神と人、その関係のあり方を易しく説き起こし、西欧の人権思想や法思想との比較分析から、イスラームの人権論をわかりやすく紹介。イスラームにおける法的平等、経済的平等、政治的平等、自由といった問題を概説する中で、その理想と現実についても直視し、「人間であるというただそれだけの理由で尊重され付与される」というイスラーム人権思想の真髄を伝える貴重な試み。

登録情報

  • 単行本: 246ページ
  • 出版社: 慶應義塾大学出版会 (2005/10)
  • ISBN-10: 4766411943
  • ISBN-13: 978-4766411942
  • 発売日: 2005/10
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
イスラームの人権論、大変興味深く読むことができました。
イスラームでは人間をどのように捉え、どのようにして守られるべきだと考えているか。
そして、その「教えとしてのイスラーム」と「現実のイスラーム」の距離はいかほどであるか。

「イスラム原理主義」なんて言葉は、もう使わないほうがいいのでしょうね。
マスコミでは「イスラム原理主義」と「イスラム過激派」があまり区別されているようには思えず、
イスラーム教の原理を追い求めれば過激になるかのような印象を、今までどこか捨てきれないでいたのですが、
そうではない、ということをあらためて知りました。
著者の言うように「伝えられるイスラーム」に翻弄されていたのだと思います。

著者はイスラームの立場からこの本を書いていますが、決して感情的にはなっていないと思います。
むしろこうしたイスラームからの声に、耳を傾けることこそ必要なことなのではないかと感じました。
ありがたいおじいちゃんの話を「科学的ではない!」と批判するのがナンセンスなように、
(そういう生き方をするかどうかは別として)まずは受け入れること。

第1章のキリスト教やユダヤ教、西洋に対する見解については、いろいろと違和感を覚えるところもありますが、
そうした違和感を感じること自体、意味のあることだと思います。
「オクシデンタリズム」て片付けてしまうにはもったいないと思いました。

巻末のアラビア語対照表も読めないながらも楽しかったり。

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By 小僧 VINE™ メンバー
形式:単行本
イスラームに関する偏見溢れる情報が流布し、自由、民主主義、人権を大義名分とする武力行使が正当化されている今日、バイアスを正し、実像を見つめ直す作業は急務である。本書は自身もイスラム教徒である著者が、「伝えられるイスラーム」とも「現実のイスラーム」とも異なる、「教えとしてのイスラーム」を、特に「人権」を中心に解説するものである。

以下は必ずしも本書のあらすじではないが、評者が本書から学んだポイントである。
西欧の人権思想は、絶対主義からの「自由」を中心に構成され、神なき社会契約による国家建設へと至った。「人権」保障は国家権力に依存するようになったのである。しかし、それでは国家が他国民や場合によっては自国の住民をも蹂躙する状況が生じるや、「人権」はたちまち危機に瀕することになってしまう。近代の社会契約には重大な問題がある。それは、共同体の範囲がナショナルな枠組みに限定されている点、そして社会契約そのものによって共同体意識が育まれるわけではないためにナショナリズムの高揚が図られ、その結果、内外の他者に対する抑圧が生じてしまう点である。自由を中心とする西洋的人権思想の相対化が求められているのである。著者によるとイスラームの教えでは宗教的義務の実践によってその問題を解決しうるという。権力者でも制度やイデオロギーでもない絶対的超越者たるアッラーに常に崇拝の対象を定めておくことによって、この世の人や事物への神格化・隷属を拒否し、人間の尊厳と人権を守ることができ、また、ナショナルな枠に閉じない普遍的な社会契約の共同体を形成することができるというのである。

本書を読めばイスラームが決して人権軽視の宗教ではないこと、イスラームの人権思想の現代的意義が理解されるとともに、西欧的人権思想を見つめ直し、相対化する視点を得ることができる。他者を知るとは己を知る作業に他ならないのだということを痛感させられる。
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25 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
お粗末 2005/10/29
By カスタマー
形式:単行本
よくあるイスラーム礼賛の本。そこに対比される「西洋」の単純さに驚かされた。これではオリエンタリズムならぬオクシデンタリズムにすぎない。今ほどイスラームをしっかり客体化して理解すべき時に、こんなイデオローグな本はナイーブすぎる。日本のイスラム研究の水準はもっと高い。
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