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書店にならぶユダヤ本、アラブ本、イスラーム本を乱暴に色分けすると次のとおり。
◎西欧の偏見を強調する本
○多元主義を強調する本
●陰謀もの
この本の面白いところは、基本的には多元主義本だが、「MI-6」による工作話しをサラリと交えてイラン現代史を紹介したり、古くて新しい尊師にスポットを当てたり、ヴェールを通して市井を活写したりと、縦横無尽なところでしょう。
ヴェールを「移動式カーテン」とはよく言ったもので、ドラえもんの「どこでもドア」を連想してしまった。
ユニークと思われるのはやはりイランのフェミニズムを扱った章。
ヴェールに身を隠!しさえすれば、それこそどこにでも入っていけるというのはとっても驚き。女性であることの利点を著者も認めているようで、欧米のフェミニズムを完全に相対化しちゃってます。
というわけでこの本は、その筋のひとにもあの筋のひとにもお勧めです。
アラブ本、イスラーム本、ユダヤ本を乱暴に色分けすると次のような感じでしょうか。
●西欧の偏見を糾弾する本(どんどん石原莞爾になってくる本)
◎多元主義を強調する本(だんだん世の中がわからなくなってくる本)
○陰謀本(頭ががんがんしてくるだけの本)
どちらかといえば本書は多元主義本だと思いますが、イラン現代史に「MI6」をにサラリと登場させてたり、
危ない尊師にスポットをあてたり、ヴェールを透かして市井を活写したりと、著者はただものではない。
白眉はイスラームとフェミニズムを扱った章でしょう。
ヴェールを「移動式カーテン」とはよくぞ言ったもので、身を隠せばどこに!でも入っていける魔法のマントとは驚き。
「ドラえもんのどこでもドア」を連想してしまった。
というわけで、この本★4つです。
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