イスラム金融については、既にその方面の識者の方々により幾つかの書籍が出版されていますが、イスラム金融の正に中心であるバーレーンの金融監督主務当局である中央銀行自らの執筆によるイスラム金融の書籍に接するのは、初めてのことでもあり、興味深々で購入してみました。
わずか1.5cmと手にしやすい厚さの本ですが、イスラム金融とは何かから始まり、さらに金利メカニズムが支配する一般の金融環境の中で如何に金利を介しないイスラム金融を育てて行くか、そのための企業統治についても実に淡々と述べられており、教科書としても中身の充実度は非常に高いように思います。
本文とはかけ離れますが、日本の金融業界に身を置きながらイスラム金融の世界をも眺めてきた訳者が、今後の世界の金融の在り方についてあとがきに意見を述べています。イスラム金融についてまだまだ浅学の私にとって非常に重みのある言葉で、今後の金融の在り方について考えさせられました。