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イスラム過激原理主義―なぜテロに走るのか (中公新書)
 
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イスラム過激原理主義―なぜテロに走るのか (中公新書) [新書]

藤原 和彦
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 798 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

イスラム過激派が話題になるのは戦争やテロの際に限られているため、彼らは無謀な狂信者集団だと思われている。しかし現実には、彼らは独自の革命思想のもとに組織化され、各々の論理と目的のため冷静に手段を選択している。スポンサーとなっている国家さえある。敬虔な若者たちが、暴力的な原理主義運動に身を投じるのはなぜか。その誕生から世界を震撼させる現在まで、イスラム原理主義の思想と歴史を解明する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

藤原 和彦
1943年(昭和18年)、岩手県一関市に生まれる。東京外国語大学アラビア語科卒業。読売新聞社入社後、長く外報部に勤務し、カイロ支局長などを経て、1998年9月退社。現在、独協大学・放送大学・大東文化大学・成蹊大学非常勤講師、財団法人中東調査会参与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 254ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2001/10)
  • ISBN-10: 4121016122
  • ISBN-13: 978-4121016126
  • 発売日: 2001/10
  • 商品の寸法: 17 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 363,212位 (本のベストセラーを見る)
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形式:新書
 本書は9・11テロ直後に出版されたが、内容は9・11以前のものである。その分「古い」が、9・11に規定されていないだけ、逆に「新鮮」ともいえる。
 第1章では、97年エジプト南部(上エジプト)で日本人を含む外国人旅行者が多数犠牲になった凄惨な「ルクソール事件」が詳細に取り上げられているが、著者はそこにイスラム原理主義の到達点(腐敗)と同時に分岐点(展望)をみている。それが、後半の第5章と第6章から第7章への展開によって、武闘派の活動から和平派が台頭するまでを経過を追って詳述されている。
 前半では、第2章と第3章で、原理主義思想について、81年のサダト暗殺とその裁判の経過を通して語られていく。そこに浮上するのが「ジャーヒリーヤ論」を信奉する「イスラム集団」と「ジハード団」である。「ジャーヒリーヤ論」とは、「ジハード論」と並ぶ、西欧型民主主義を否定したイスラム法に基づく神権社会の建設をめざす革命理論である。この理論に基づいてシャリーア(イスラム法)の全面適用とカリフ制(預言者ムハンマドの代理人による統治)の実現をめざす「イスラム集団」について、かれらがどのような背景から生まれてきたのか、第3章で説明されている。イスラム原理主義は、ナセルのアラブ民族主義の挫折を経て、サダト・ムバラク体制と対峙するかたちで形成されてきた「アラブ民族主義の代替物」とみることができる。その到達点と分岐点が「ルクソール事件」だったのだ。
 なお全章の中間に置かれた、「国際派」ビンラーディンを取り上げた第4章は、現在からみると、図らずも9・11テロへの「前史」となっており、、最終章(第7章)に「和平派」への期待を滲ませた章立てに対して、皮肉な位置を占めている。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 糸音 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
一言にイスラム原理主義といっても様々な立場がある。
そして最も極端な部分に過激原理主義が位置する。
穏健派から過激派まで日本ではいっしょくたんに語られがちなイスラム原理主義について丁寧に解説されている。

イスラム集団、ジハード団といった過激主義集団の誕生から記述が始まり、エジプトにおける地域性の過激主義への影響、冷戦からポスト冷戦期への世界の枠組みによる過激主義の国際化、エジプト政府との戦いなど過激主義の歴史をなぞりながら過激主義の本質を鋭く分析している。

エジプトこそが過激主義の大母胎であり、エジプトと過激主義を追跡することは過激主義全体を知ることであり、ひいては現代国際社会を知ることにも繋がっていく重要な視点である。

このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 山根晋爾 VINE™ メンバー
形式:新書
とにかく面白いのがイスラムの死後感。
イスラムでジハードによって死ねば「たくさんの女に囲まれて何不自由なく暮らせる」という当たり前の死後感があるというのを初めて知った。どこまで行っても男を振り回すのは「性欲」というのを知って少なからず笑ってしまう。結局それかい!!と突っ込みたくなるが妙に親近感を感じてしまう。それを理解してしっかりと利用するものと、あっさり利用される側がいる。彼らの正義感のみにスポットを当てていると見間違う過激派の素顔が垣間見れる。
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