「ブックス・エソテリカ 世界宗教編」はイラストや写真が効果的に使われて、情報量も多いので好きなシリーズだが、思われているほど入門向きではない気がする。まず各コーナーの文章を担当する人がそれぞれ異なり、一冊の本としての一貫性がない。また初心者向けと評価できる「コーランの世界」が巻末特集になり、当シリーズの特徴である少々マニアックで難しい話題(本書で言えば第4章スーフィー神秘主義)を先に読むことになり構成に難があると思われるからである。個人的には入門書としては、講談社現代新書「イスラームとは何か」の方をおすすめする。一方ヴィジュアル本なので初心者の副読本として最適だと評価できるし、取りあえずイスラムの世界を体感してみたい向きにはオススメの一冊である。