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イスラムの怒り (集英社新書 493A)
 
 

イスラムの怒り (集英社新書 493A) [新書]

内藤 正典
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ムスリムにとって、命にかえても守る「一線」とは何か?
なぜジダンは、06年ワールドカップ決勝戦で頭突きをしたのか?
なぜムハンマド風刺画問題に、ムスリムは激しく抗議したのか? 06年サッカー・ワールドカップ決勝戦で、ジダンは何に激怒してマテラッツィに頭突きをしたのか。この問いかけから、イスラム教徒(ムスリム)は、何に怒っているのか、そして我々のイスラム理解はいかに間違っているか、なぜ西欧はイスラムを嫌うのか、をわかりやすく解きほぐす。ムスリムに対してしてはいけないこと、そしてそれはなぜいけないか、なども豊富な実例つきで解説。異文化交流への道を探る。

内容(「BOOK」データベースより)

06年サッカー・ワールドカップ決勝戦で、ジダンは何に激怒してマテラッツィに頭突きをしたのか。この問いかけから、イスラム教徒(ムスリム)は、何に怒っているのか、そして我々のイスラム理解はいかに間違っているか、なぜ西欧はイスラムを執拗に嫌うのか、をわかりやすく解きほぐす。ムスリムに対してしてはいけないこと、そしてそれはなぜいけないか、なども豊富な実例つきで解説。異文化交流への道を探る。

登録情報

  • 新書: 221ページ
  • 出版社: 集英社 (2009/5/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087204936
  • ISBN-13: 978-4087204933
  • 発売日: 2009/5/15
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 欧米発の見解のひずみや間違いを、わかりやすく冷静に指摘する良書, 2009/8/17
By 
名無しさん (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: イスラムの怒り (集英社新書 493A) (新書)
イスラムについて、欧米発の報道などで散見される、見解のひずみ(あるいは、ずるく誤魔化しているところ)や間違い(たいていは理解不足による決めつけから生じる誤解)が、「ここはそうじゃないんだよ」とわかりやすく冷静に指摘されている。欧米発の情報を鵜呑みにせず、自分たち自身で吟味することの大切さを実感する。字も大きめで、語り口も読みやすい。イスラムに対する正しい根源的理解のために、ぜひ読んでおきたい本。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 “問題”はムスリム自身だけでなく、周囲にもあり。, 2009/10/1
By 
ぽるじはど - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)    (VINEメンバー)   
レビュー対象商品: イスラムの怒り (集英社新書 493A) (新書)
 一般的に障害者問題等問題とされる事の多くは、本人でなく周囲や社会の受け入れ態勢不備や差別感情によって“問題”とされているが、ムスリムにとっても同様の“問題”が横たわっており、ムスリムを知り、合理的因果関係をもって自然・社会科学を信奉する非ムスリムにもある矛盾を示す事で、いまや世界の2割を占めるムスリムとどのように共存していけば無駄な軋轢が生じないかを分かりやすく説いた本。

 「イスラム原理主義」なる言葉は、米が対ムスリムのために作り出した造語で、イスラムの考えでは原理主義はありえず、むしろ歴史的にはキリスト原理主義の方が当てはまると知っていたが、ムスリムにとって何が許し難い事で、どこまでが許容範囲であるのかをメインテーマとして、その理解に欠けるからこそテロは収束しないこと、欧州では共生していたのに9・11以降排除されている理由、また日本でも今後移民なくして経済的維持は成立しないが、どのように「神の意志」を主に考えるムスリム的思想と共生すべきなのか等、理解の更なる助けとなる内容であった。

 非ムスリムはムスリムを非難するのに女性のスカーフや一夫多妻制、命に代えても守りたい何かをあからさまに侮辱された際の怒りを都合よく取り上げ、信仰実践を正しいものにしていく努力としての「ジハード」を自爆テロ等の“聖戦”と誤訳し、異質で異端な者として取り扱っているが、それらには神の言葉としてのコーランによる指針があり、解説されてみれば頷く部分が多いにもかかわらず、知る努力を怠り自分達の価値観と異なるからと一方的にその考えを否定する事は、米の最大の公共事業としての戦争支持に繋がり、貧困や不公平感を原因として起こるテロを止める事はできないどころか益々それらを増殖させる土壌作りに貢献してさえいる。

 文頭に書いたが、“問題”は社会の側にあり、それを解決せねばならぬの比重も社会の側にあると再認識させられた。
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「異文化理解」を超える基本的認識の必要性, 2009/10/23
レビュー対象商品: イスラムの怒り (集英社新書 493A) (新書)
9.11以来、テロとの闘いを大義名分に掲げてイラク戦争を仕掛けたアメリカ。同盟国としてそれを支持した日本。そして今、イラク戦争の情報は日本のテレビや新聞などのマスコミから消え去り、私たちはかの国が地理的だけではなく、心理的にも遠い国の悲劇になっていることさえ気づかない。いや、気づけない状況にある。
 「イスラム原理主義」という言葉が欧米諸国の造語であったこと、イラク戦争が家族を大切にするムスリムの間で「子殺しの戦争」として位置づけられていること。筆者は、「ジダンの頭突き事件」を例示しながらジダン自身の象徴的な言葉を引用している。「このような事件が起きると、いつでも自分のように(暴力的に)反応したものが罰せられる。だが、悪意の挑発をしたものは罰せられない(p.26)」。「悪意の挑発」とは欧米諸国が長年イスラムに対して行ってきた偏見であり、差別である。そしてヨーロッパ諸国は長い期間をかけて実現しようとしてきた「移民に対する寛容torelance」を捨て「排斥」にまわり始めている、と筆者は言う。
 ムスリムやイスラムに対して我々はどれほどの知識をもっていたのだろうか、むしろ日本人の大多数は全くの知識をもたずに「イラク戦争」や「テロとの闘い」の必然性を支持してきたのではないだろうか。キリスト教とイスラム教の歴史的経緯から中東での共生、コーランの位置づけが欧米諸国の位置づける「単なる書物」とは全く異なること、「ジハード」という言葉がアメリカなどの「キリスト教文化圏との戦い」を意味する言葉ではないことを、私たちは肝に銘じるべきだ。

 
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