非常に分かりやすい文体、まとまった内容で、さらっと読めてイスラムの価値観について知ることができます。
具体例を豊富に挙げることで、ムスリムが何を大切に感じているのか、どういう考え方をするのか、ということを少しですが理解することができたような気がします。
現代、問題となっているイスラムと欧米との対立についても述べられており、これについては様々な見方があるため判断が難しいですが、ムスリムたちが実際にどのように感じているか、ということが著者の少々ムスリムびいきな視点から知ることができると思います。
私はこの本を通じて、ムスリムという私たちの常識とは一見異なった価値観、思考回路を持った人々がこの地球にかなりの割合でいる、そしてムスリム以外にもそのような人々はたくさんいる、まずそういうことを認識する、そして
「あいつらはおかしい。理解できない」
と突き放すのではなく
「彼らは何を考えているのか」
を考えようとすることが相互理解へのまず最初の一歩なのだ、と作者が主張しているように感じました。