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イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 1
 
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イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 1 [単行本]

ジョン・J・ミアシャイマー , スティーヴン・M・ウォルト , 副島 隆彦
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

世界を不安定にするこの組織と人々!   なぜアメリカは、自国の国益を損ねてまで「イラク侵攻」というバカげたシナリオを実行したのか? 世界を歪めるパワーの元凶を解き明かす、全世界話題の書!

内容(「BOOK」データベースより)

米国の国論が変わった。アメリカの政策を歪めてきたのは誰か?

登録情報

  • 単行本: 374ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/9/5)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062140098
  • ISBN-13: 978-4062140096
  • 発売日: 2007/9/5
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By unha VINE™ メンバー
形式:単行本
一言でまとめてしまえば、著者は、イスラエルとパレスチナはそれぞれ独立国家で共存するしかないという考え方の上で、米国がもっと中立に介入すればそれが果たされ、今よりはよほど平和になり米国の利益にもかなうと信じ、その上で、イスラエル・ロビーと本書で呼ぶロビー団体が、米国民世論の意向とは関係なく、豊富な資金力で政治に(世論にもだが)異常な程の影響力を及ぼしているという事実を緻密に語る。
世界政治の大きな部分がこの力学で動いてしまっているという現実を認めなくてはならないのだろう。日本(政府にしろ個人にしろ)が中東問題にどう関わっていけるのか、そしてその他の国際関係で日本が国益にかなう動きをするにはどうしたらいいのか、等、本書をきっかけに考えさせられることは非常に多い。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 以前から「なぜ米国はあんな得にもならない中東政策を採り続けるのか」と疑問に思っていたが、それがすっきりと氷解した。本書では、けして多数派ではない一民族が、アメリカの意思決定を事実上支配する様子が描かれる。
 連邦議員は常にイスラエル支持を求められ、応じなければ対抗馬に大量の資金とメディアによる賛辞が加えられる。議員となった後も、少しでも意に沿わない発言をしようものなら強力な圧力に晒される。これはアカデミズムの世界も同様で、職を失うリスクのせいで、自由な議論は影を潜める。民主も共和も関係ない。イスラエル関係の議案は、党派の垣根を越えて議員の意見が集約されうる数少ないテーマだ。こうして、「常に無条件のイスラエル支持」が生まれることになる。ブッシュやクリントンは歴代大統領の中ではむしろ中立派だったものの、議会の横断的圧力にさらされ、徐々に政策をシフトせざるをえなかった。それがレバノン侵攻、イラク開戦、シリア、イランとの対決路線につながったのだ。
 重要なのは、これら歪んだイスラエル支持政策がアメリカはもちろん、イスラエルの利益にもつながっていないこと。強引な植民地政策と強硬路線は周囲との軋轢を生み、終わりの無いテロの温床となってイスラエルを圧迫する。そしてそれを支援するアメリカは、世界中から憎悪を集める。本書はすごく遠まわしであるが、9.11テロについても、イスラエルロビーが無ければ発生しなかっただろうと推測する。
 ボリュームのある大著であるが、充実した良書。これがアメリカ人から出てきたことは、今後の変化を意味するのか(国内での出版は断られ、初出はイギリスらしいが)。今後に注目だろう。しかし、アメリカという最強の国家は、開かれた民主主義国であるがゆえに、うちなる敵に対してはこれほどに脆いものなのか。僕が懸念するのは中国人だ。数と豊かさと結束力を持つ彼らがこの先、アメリカの意思決定を握る可能性はけしてゼロとはいえないだろう。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 藤崎健一 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 アメリカの中東政策を白日の元に曝した一冊です。国や主義を超えて一般人の
素朴な疑問である・・・

・何故にアメリカは(世界から反感を買ってまで)イスラエルの側につくのか?
・何故にアラブ強硬派と話をしないのか?
・そもそもの話、アメリカ−イスラエルの同盟はアメリカの利益になっている?
・イスラエルが彼の地で行っていることは、彼らが有史以来あちこちで、自分
 たちが受けてきたことと同じではないのか?他人の痛みはより理解出来るのでは?

 ・・・なんてことを数々の証拠を元に(それも公になっているものの方が
割合として多い)喝破しています。

 決してこの本はイスラエルの生存権を認めていないものではありません。
ユダヤ人の辛苦の歴史も十分認識しています。

 なのにこの本はアメリカでは無視されています。いや、それ以前の問題です。
「自由の国」を国是にしているにも関わらず、この本は公にならなかったのです。
(この本の底本になった論文はイギリスで発表された)

 上巻の中身は乱暴に書けば以下の通りです。

・イスラエルはアメリカを必要としていても、アメリカはそうではない。
(イスラエルへの最大援助国はアメリカ。とは言え、イスラエル軍と組んで
 何かを行うことは、アラブ穏健派の立場を悪くするので出来ない。結局、同盟
 の意味が無い)

・イスラエル(とそこに住むユダヤ人)が善、アラブは悪・・・ではない。
 さらにアメリカの世論で一定の割合を占めている「道義的な理由」で
 イスラエルを援助しなくては・・・という理由も実は幻。

・そもそもイスラエルロビーとは何なのか?
 とてつもない一大勢力を想像するが、実は組織ごとに見れば他のロビー団体と
 変わらないのだと。違うのは財力と、有事の(各団体で調整を行う訳では
 無い)連体力に優れている。

・そしてその力を持って政界に圧力をかけ、またマスコミや学会への圧力に
 より、世論を誘導する。
 興味深いことに、普通のアメリカ人も対イスラエル政策には1/3から半数の人が
 反対している。

 寝食を惜しんで読む価値のある一冊です。
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