一見するとよくある話。
後書きの言にあるように、ライトノベルのエントリーモデル的なシンプルさを重視しているのと、
日本人が先天的に好む展開、特に時代劇然とした要素を作中に盛り込んでいることがその主な要因だろう。
しかし、そんな羊の皮を一枚剥がすと、そこにはロリとメイドという二大モチーフに対する、
本編の流れと雰囲気を損なわない線を維持しながらに、ヘビーユーザーをも唸らせる密度のめくるめく描写が。
この二大属性がただそこにあるだけに終わらず、よくある話をよく出来た話に昇華させているのも見逃せない。
そういうわけで、ロリ萌え、もしくはメイド萌えなラノベ読みには理屈抜きにお勧め。
土台となるよくある話も、実は登場する名詞やガジェットの殆どに暗喩が込められていて、
それぞれを俯瞰して繋ぎ合わせながら把握すると、スルメ的な面白さが見えて来るつくり。
こういう話は巻を重ねる毎に面白くなる傾向があるので、(出るかどうかは分からないが)続刊を待ちたい。