この作品を検索したときに、似たような本がやたら多いことに先ずビックリ。
最後の参考文献一覧を見て納得です。一次資料は殆どなく、ムック本やエピソード集を元ネタにレキジョテイストで編集していくとなれば、いくらでも類似本は生まれますね。
しかし、こうした参考文献に、司馬本が並び、挙句に武田鉄矢原作のマンガも仲間入りというのは、一般図書とは思えません。中学生の自由研究?
内容については、小一時間で読めますし、レキジョもレキオヤジもご存じの内容ばかりなので、特筆するものはありません。
ただ、トリビアなネタがいくつか拾える程度で定価分は元が取れると思います。
レキオヤジは、司馬先生やら吉川先生に、「歴史の流れ(ストーリー)」を求め、自らをその舞台に置いて興奮し、政治家や財界人あげくは自分の職場に、その登場人物を「あてはめ」ていく。
これに対し、レキジョは、「キャラ」や「エピソード」を求め、定型的なLOVE関係に「はめこみ」、自分は客観的にその人間関係にウットリする。
このレキジョ史観(苦笑)が対極に立ったことで、21世紀にも平成にも大手を振ってきたオヤジ史観の絶対性がようやく崩れてきた気がします。つまり、歴史を学問として生業にされている方以外の素人には、史実とか定説とか関係なく、自由に想像の糸で人や出来事を結んでいいのだなということ。
それにしても、他人様に売っている商品では、妄想とかにならない程度がいいのではないでしょうか。
テレビやマンガの設定や台詞が史実のように並べられるセンスには、さん付けの有無の線引と合わせて、興味を持たせられましたが、これ以上レキジョ本にお金を使うこともないでしょう。