何もないのに切なさがページから溢れてくるところに感動した。
登場人物はたったの三人。男二人と、その間にいる死んだ女一人。
イケメン真柴の死んだ彼女にとり憑かれたさえない篠原。
真柴は篠原を見ていても、そこに自分の彼女しか見ない。
自分を見ながら誰か別の人間を見ている真柴を次第に気になりだす篠原。
最後は意外な結末で、微笑ましくもあり愉快でもありなんですが、真柴からも篠原からも切なく感じる心情が溢れてきて、どっちがどっちを好きでって一方通行ではなく、誰かが誰かを求めている相互関係を物語全体を通して説明されている感じがした。
一度さらりと読んだだけだと良さに気がつかないような漫画だけれど、買って読んで、しまって、また読んでって何度も手にとるうちにこれすごく温かい……とじわりと次第に染み込んでくる良いお話でおススメ。