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イケズの構造 (新潮文庫)
 
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イケズの構造 (新潮文庫) [文庫]

入江 敦彦
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

京都に行った人なら一度は聞いたことがあるでしょう、「京都人のイケズ」。その信じがたく恐ろしい爆笑のエピソードから歴史的分析、誤解のツボと真相、声に出して読みたい京言葉、古典的名著のイケズ語訳まで、誰も語らなかったウラ・深層・ホンネ。イケズへの理解は深まるけど、もしかしたら京都人がもっと怖くなる? 「まま、ぞんぶんに笑って楽しんでおくれやす」。注目の京都エッセイストの抱腹絶倒の傑作エッセイ! --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

京都を訪ねる人をおびえさせる、“京都人のイケズ”。いろいろ誤解はあるけれど、その真相はもっとすごい?信じがたく恐ろしい爆笑エピソードから歴史的分析、誤解のツボと真相、声に出して読みたい京言葉、古典的名著のイケズ語訳まで、誰も語らなかったウラ・深層・ホンネ。千年磨かれた言葉の至技“イケズ”を「まま、存分に笑って楽しんでおくれやす」。よそさん必読の傑作エッセイ。

登録情報

  • 文庫: 186ページ
  • 出版社: 新潮社 (2007/07)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101322716
  • ISBN-13: 978-4101322711
  • 発売日: 2007/07
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 理解不能でいけ好かない印象が強かった京都人。そんな彼ら・彼女らのイケズを題材に取り上げた、画期的な京都人&京都語本。
 著者の優雅でウィットやユーモアに富んだ文章に大爆笑。
 ひさうちみちおのイラストにも大爆笑。
 京コトバを研究している人には、様々な京都言葉本より知的で面白い。京都に住む人には、下手な京都本より京都人が理解し易く実用的。読み応えが有り為になるので、少しでも京都に興味が有る人には絶対お薦めしたい。
 読んでいると、京都人のツッコミは大阪人のそれと似た所が有り、「やっぱり京都人と大阪人は関西人なんだなぁ」と感じた事がしばしば。
 著者があまりに京都人贔屓だし、「本当に京都人はこういう人達なのか」と疑問が湧く事が幾度も有るのだが。
 最初はイケズを陰険・意地悪・皮肉・イヤミ・毒舌・天邪鬼・イジメ・心がない人が口にする言葉としか見られなかったが、読み終わったら京都人の美学や生活の知恵なのではないかと思えてきた。
 京都人の美学を真似する事は難しいが、コミュニケーションツールとして生活の知恵にイケズを取り入れてみては如何だろうか。
 京都風&現代感覚で京都語訳された『源氏物語』やシェイクスピア戯曲は、可成り笑え非常に面白かった。著者にこの様な調子で、あらゆる古典(『源氏物語』やシェイクスピア戯曲も含めて)を、京都語訳して欲しいと願っているのは私だけではないだろう。 
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
有名な京都の”ぶぶづけ伝説”。京都人である著者が、そのあたりの事実と京都人の本音を分析してみせた本。「言わなくても察する(あるいは、察しなさい!?)」「あからさまに表現するのははしたないから、婉曲表現で人を傷つけないように」というのは日本人全体の傾向だと思うが、京都の文化や人間関係はその最たるものだろう。その表現の仕方は全国平均よりもさらに曖昧なので、他府県人が悩むということになる。それは常に外から侵略され、時の支配者の顔色を伺い、媚び、またはしたたかに取り入り、生き延びてきた京都人の知恵と著者が言うのはその通りだと思う。
わかりにくいその雰囲気が、いくつも実例をあげて説明されている。特にご自分の弟さんのエピソードは特筆ものでわかりやすい。遠慮もなにもなく、あつかましく自分の欲求だけで親戚の家に押しかけていた彼が、おばさんからやんわり、しかも強烈に復讐?される話はなかなか怖い(笑)。本の帯に出ていた「訪問してコーヒーをすすめられた時、本当に受けていいのはどの言葉を言われた時か?」という話は京都人の言葉裏を表す典型例で、このコミュニケーションを理解するのは至難の技だが、京都を訪問する、または住む予定があるのなら、おぼえておいても損はないと思う。
しかし、である。この独特のやり取りは、実は京都人自身にとっても悩ましい問題なのだ。全国的にいろんな性格の人がいるように、京都人も千差万別である。私などもどちらかと言えば京都人ばなれした?タイプのようで、子供の頃から母親に「またあのうちに遊びに行ったんか?あつかましい!遊びに来てて言われても、行ったらあかんて何度も言うたやろ!」と怒られていたクチである。友人の中にも「京都のぶぶづけなんて、今時もうないよね?」と言ったら、「何言うてんの!しっかりあるよ!」と怒られた人がいる。勉強や転勤などで数年京都を離れていれば、現地適応してたちまちその感覚は鈍ってしまう。お隣の大阪などは逆に率直にものを言う方で、ご存知有名なボケと突っ込みなどもあるので、通勤通学していれば両方に適応するのもまた大変である(自分も最初は大阪に適応するのが大変だったが、今ではすっかりそちらのフランクな人間関係の方がありがたくなってしまった。)
この本はひとつの文化を理解する参考になるけれど、かといって、京都へ行った時、これ一冊で万事OKというハウツーものにはならない。まず、ここに書かれているのは超トラディショナルで奥ゆかしいものすごく典型化された京都人の精神性だからである。京都の婉曲表現を理解するのは至難の技であるし、また京都人全部がこの通りに日常を送っているとは限らないと思う。中には本気で「遊びにきてね」と言っている京都人もいて、この本を読んでへんに疑心暗鬼になって、チャンスをのがしてしまうということも有りえる。著者は誇りを持って”いけず”文化を美徳と捉えているのだが、自分は同じ京都人でも、正直言って、憂鬱でめんどくさくて陰険だと思ってしまうことが多い。この本は、ゆかいなエピソードに爆笑し「う〜ん、やっぱりわからへんわ。」と首をかしげながら、軽い気持ちでサラっと読み流し楽しむのが一番いいと思う。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
イケズとは京都人の話の中で、ちょっと悪意を含んだ物言いのことだそうです。
こんな例が紹介されています。両親が共働きだったこともあって、著者の年の離れた弟さんは、叔母さんのお宅にしょっちゅう遊びに行っていました。あるときお昼に素麺が出されました。

「たんとおあがりやす」と叔母さんが勧められましたが、付け汁がでていません。弟さんが
「そやけど、おだしがあらへん。」
「そやから、たーんとおあがりやす。」
つまり、食べるなと言ってるのです。異変に気づいた弟さんは、自宅に逃げ帰りました。

まさか。こんなかわいそうなことをするなんて! ほんとにこんなことがあるのだろうか。いや、なんかの間違いですよね。作り話なんですよね。

ああ、京都は恐ろしいところ。この先どうなるのか。一気に読んでしまいました。
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