理解不能でいけ好かない印象が強かった京都人。そんな彼ら・彼女らのイケズを題材に取り上げた、画期的な京都人&京都語本。
著者の優雅でウィットやユーモアに富んだ文章に大爆笑。
ひさうちみちおのイラストにも大爆笑。
京コトバを研究している人には、様々な京都言葉本より知的で面白い。京都に住む人には、下手な京都本より京都人が理解し易く実用的。読み応えが有り為になるので、少しでも京都に興味が有る人には絶対お薦めしたい。
読んでいると、京都人のツッコミは大阪人のそれと似た所が有り、「やっぱり京都人と大阪人は関西人なんだなぁ」と感じた事がしばしば。
著者があまりに京都人贔屓だし、「本当に京都人はこういう人達なのか」と疑問が湧く事が幾度も有るのだが。
最初はイケズを陰険・意地悪・皮肉・イヤミ・毒舌・天邪鬼・イジメ・心がない人が口にする言葉としか見られなかったが、読み終わったら京都人の美学や生活の知恵なのではないかと思えてきた。
京都人の美学を真似する事は難しいが、コミュニケーションツールとして生活の知恵にイケズを取り入れてみては如何だろうか。
京都風&現代感覚で京都語訳された『源氏物語』やシェイクスピア戯曲は、可成り笑え非常に面白かった。著者にこの様な調子で、あらゆる古典(『源氏物語』やシェイクスピア戯曲も含めて)を、京都語訳して欲しいと願っているのは私だけではないだろう。