日本でも、今やすっかり有名になった「イグ・ノーベル賞」。その創始者が自ら、イグ・ノーベル賞の概要と、受賞したいくつかの偉大な業績について紹介している本である。
選考基準は、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」。自薦他薦を問わず、年間5,000以上が候補として推薦されているという。一風変わった授賞式の様子や受賞スピーチ、関連する様々なエピソードについても触れてある。例えば、経済学賞の受賞者は服役中であることが多いので、せっかくの授賞式に参加(自費)してもらえないケースが多いそうである。
インドの首相とパキスタンの大統領がもらった平和賞といった皮肉の利いたものもあるし、男性のものがジッパーに挟まった時の適切な救出方法の研究というのもある。日本発の業績も2件載っている(カラオケとたまごっち)。
個人的に一番笑ったのは、グリズリー(巨大くま)に襲われても大丈夫なスーパースーツを作ったカナダ人。丈夫さを示すためにナイアガラの滝に飛び込んだりして、まさに命がけ。しかも、研究費を投入しすぎたためにせっかくのスーパースーツは一時銀行に差し押さえになってしまったという。
元ネタになっているオリジナルの本が少し古いようで、ここ数年のものが載っていなかったのが残念だった。