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イギリス人はかなしい―女ひとりワーキングクラスとして英国で暮らす (文春文庫)
 
 

イギリス人はかなしい―女ひとりワーキングクラスとして英国で暮らす (文春文庫) [文庫]

高尾 慶子
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 520 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

大好評「イギリス人はおかしい」第二弾。失業にも、悪徳不動産屋にもめげぬ元気印のナニワおばさんがズバリ書く抱腹絶倒の英国論

内容(「BOOK」データベースより)

英語の喋れる元ホステスが渡英して見聞した英国生活を辛口とユーモアで綴ったデビュー作『イギリス人はおかしい』の第二弾。今回も、天皇訪英の裏側やダイアナ妃の事故死問題についての辛辣な批評や、失業してからの奮闘ぶり、悪徳不動産屋との戦い、英国流お見合いなど、抱腹絶倒のエピソードが満載。

登録情報

  • 文庫: 281ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2001/11)
  • ISBN-10: 416712310X
  • ISBN-13: 978-4167123109
  • 発売日: 2001/11
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「イギリス人はおかしい」から引き続き読んだが、もうこれ以上高尾氏の著書を読むことはないと確信。レビューが前作からガタ落ちしていることからも分かるように彼女の2匹目のドジョウはいなかったのだ。前作では、ウェートレスをしていた日本レストランで数回ダイアナ妃を目撃したことから彼女のファンになりベタ褒めしていたにも関わらず、本書では打って変わってマスコミの前だけで慈善パフォーマンスをする偽善者呼ばわり。挙句の果てが「男が欲しいのは分かる」があまりに尻軽、所詮痛みの分からぬ上流階級の人間と切り捨てる。自分はカソリックなので、ダイアナ妃とマザー・テレサとを同等に祭り上げるなんて許せないと憤慨するくだりは、なんとなく違和感を感じる。
日本の男は大嫌い、ユダヤ人大嫌い、アラブ人大嫌い、ヨーコ・オノ、マークス・寿子大嫌い、嫌い嫌いのオンパレードで、まるで5歳児の駄々っ子。上流階級を憎み、愛すべきは労働者階級の人々という割りには、金持ちとの結婚を夢見、ワーキングクラスの男とのデートを値踏みする辺りは理解不可能だ。ぶっちゃけ、高尾氏はただの白人男好きでブランド狂いの物欲の塊という、つまり、世界で恥を掻き捨ててる日本の女の先駆けということなんだろう。
そうした開き直りのゴリ押し武勇伝がもしかすると気弱なファンの憧れ心理をついているのかもしれない。わたし個人としては、人の悪口で90%を費やすような本は読んでも精神衛生に悪いだけと思う。イギリス社会で蒙る理不尽をイギリスは薔薇と紅茶の国と夢見ている日本人相手に夢を壊すことでストレス発散しているのだろう。
気になったのは随所に自分はカソリックでそのため、ついこんな敬虔な人間だという言い回しが生理的にどうしても受け付けなかった。自分は他の日本人と違い西洋的な考えをしてしまい、その上カソリックだからといえば全てが許されるのだろうか?本書では御自身の語学力のひけらかしがパワーアップし、同時に攻撃的で偏狭過ぎる発言にこちらがヒヤヒヤしてしまう。
それでも前作には強いものに立ち向かう反骨精神があり、けなげで痛快に階級制度を断罪するウィットもあった。本書は、長期在外日本人で年を取るに従い孤独から頑固で僻みっぽくなる独身老女の典型のようで哀れで残念だ。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By momo33
形式:文庫
イギリスに興味津々。様々なイギリス関連本が出ていて、読み漁り、読むほどに実際の生活者としてのイギリスが知りたかった私には大変参考になり興味深く読めた1冊。(前作、イギリス人はおかしい、とあわせてよみました)

今までのイギリスに対する日本人の考え方がどこから来ているのか、イギリスにおいての実際の日本人への考えなど、今までの賞賛本にはない視点からの著者の切り口はとても為になりました。またワーキングクラスといっても、著者の高尾さんには高いレベルの教養があり、ただのハウスキーパー・・家政婦が見た・・的なイメージを持ってこの2冊を手にし、期待はしていなかった分、反対にその期待を裏切られる後味の良い本で、出合えて良かったと思っています。読後、私にとってますます興味深いイギリスになりました。

このレビューは参考になりましたか?
56 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kh VINE™ メンバー
形式:文庫
 イギリスで優雅にお茶を飲むのも結構。しかしこの国で暮らすとなったら(いやイギリスとはかぎらないが)いかに大変なことか。イギリスびいきなんていう甘っちょろい考えは粉砕され、生活のリアリズムでわたり合わなければならない。これは残念ながら男より女のほうが上だ。若さも、ときに邪魔になる。林望が描いたイギリスの詩情(これはこれで素晴らしいのだが)を楽しんだ人は、その対極にあるこのエッセイで、認識をもうひとつひろげてみるのはいかが?

「英国人にとって日本人は、経済が下落すれば、ただの有色人種なのだ」。さらに追いうちをかけるように「この国はマヌケだと考えるようになった」。さあ、さあ、どうする、これまでのイギリス観の訂正をせまられる。「英国の男は世界一退屈」えっ、ほんとっすか。

 これらのイギリス観は、すべて著者の経験にもとづく。切符売り場に駅員がいなかったので、窓ガラスをコインで叩きまわり「ろくに働きもしないで、ストばっかりして何よ! スカーギルを呼んでこい!」。駅員も負けてはいない。「トイレへ行ってて何が悪い。スカーギルは炭坑の労組議長で、地下鉄じゃねえ!」互角にわたりあってはじめて、旅行者には見ることのできないイギリスが、日本人にとってはもっともわかりにくい「階級」が、しだいに透けてみえてくる。

 夏目漱石がロンドンに留学したとき二番めに住んだという建物に、著者も一時住む。そのうらぶれた住居の描写を読めば、漱石がノイローゼになったのもわかるような気がする。漱石だって彼女のように「なんでイギリスに媚びるか」と言うことができたら、ノイローゼになんかならかったろうに。そのためには、これだけの年月が必要だったのだ。日本人もかなしい。

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