サバティカルで心霊研究の現況を調査・研究するために英国に滞在した1年間の記録。著者の関心はポルターガイスト・心霊治療・占いなど多岐にわたり、学会・セミナー・現場に赴いて精力的に見聞を広めます。時に自ら参加し治療を受けて冷静に批評しようとする著者の真摯な姿勢が伝わってきます。また、印象に残ったのは、英国人は、何か(ここでは霊とか霊界)が存在することを証明しようとする時、まずそれが存在しないことを熱心に証明しようと試みる、ということでした。その疑い深さが科学をも育むのかなと考えさせられました。本書は、心霊研究に関心がある方、著者自身を知りたい方にお奨めですが、1編の海外滞在記として面白く、英国や英国人について知りたい方にも興味深い読み物となるでしょう。