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イギリスの情報外交 インテリジェンスとは何か (PHP新書)
 
 

イギリスの情報外交 インテリジェンスとは何か (PHP新書) [新書]

小谷 賢
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

外交の要諦は情報をいかに活用し成果に結びつけるかにあり。公開された戦前の外交文書を丹念に読み解き、英国の極東政策を検証する。

老練なイギリス外交の背後には、常にインテリジェンス活動があった。古くは16世紀のエリザベス王朝の時代からイギリスは秘密情報活動を続けており、映画「007」で有名なMI6は20世紀初頭に活動を開始し世界中に名を馳せた。そしてチャーチル首相は毎日のように届けられる暗号解読情報を「私の金の卵」と呼び重宝したのだ。▼本書は、近年公開された20世紀前半のイギリス情報関連史料をもとに、1940年代のイギリスが、対日極東政策を推し進めるにあたって、インテリジェンスをいかに活用し、外交成果に結実させたのかを明らかにする。▼1941年2月のイギリスでは、日本南進による「日英戦争」の可能性が大々的に報じられ、日英関係は一触即発の状況まで追い込まれる。そのときイギリスは、いかに日本の南進を抑止し、また極東問題に距離をおくアメリカを引き込むことに成功したのか?

内容(「BOOK」データベースより)

老練なイギリス外交の背後には、常にインテリジェンス活動があった。古くは16世紀のエリザベス王朝の時代に始まり、20世紀初頭に活動を開始したMI6は世界中に名を馳せた。そしてチャーチル首相は、毎日のように届けらる暗号解読情報を、「私の金の卵」と呼び重宝したのだ。本書は、近年公開された20世紀前半のイギリス情報関連史料をもとに、一九四〇年代のイギリスが、対日極東政策を推し進めるにあたって、インテリジェンスをいかに活用し、外交成果に結実させたのかを明らかにする。

登録情報

  • 新書: 262ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2004/11/16)
  • ISBN-10: 4569639925
  • ISBN-13: 978-4569639925
  • 発売日: 2004/11/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Lucca9
形式:新書
第二次世界大戦、日本とイギリス、及びアメリカが開戦するまでの過程を、イギリス側の資料から丁寧に読んでいくというのが、この本の主軸である。
仏印を巡る日英、そしてひきずりこまれた米の対応の違い、その対応の違いを生んだ情報の違いというのは面白い。
初期は情報的に優位に立ち、交渉でも強気だった日本が、徐々にその優位をつめられ、結果的に情報で負け、現代の我々の眼から見ると無謀としかいえない日米開戦に「至らざるを得ない」状況になった過程は、今後の情報戦略にしっかりと生かすべきであろう。
しかし、そのイギリス側でも、日本に対する情報が的確でないばかりに、無用な開戦をしてしまい、結果的に植民地を失ったと云えるだろう。

九月にスターマー特使が来日して三国同盟の交渉を行っていた時でさえ、英外務省では日独間で同盟が結ばれるとは信じられていなかったのである。

という一文は、なかなかに興味深い。
現在の学校教育、社会での常識的な知識では、ドイツとの同盟、三国同盟はそんなあやふやなものではなく、それがあるゆえ、日本、ドイツはより枢軸国として「悪」を押し付けられているように思えるからだ。
その枢軸国を結びつける「日独伊三国軍事同盟」が、連合国側の重要な大帝国イギリスに「結ばれるとは信じられていなかった」程度のものであった。それほどに、あの時点で、どういう勢力図が描かれるかまだあやふやなところがあったというのは、さらりと書かれているが結構重要なことではないかと思う。

また、日米開戦はイギリスの意向であった。真珠湾攻撃を知ったチャーチルは、手を叩いて喜んだ、などという言が伝わっているが、それにも納得してしまうような文もある。

参謀本部や大蔵省は、対日制裁はまずアメリカが行った後、アメリカよりも控えめに行うべきで、その結果日本の矛先がアメリカに向くことを望んでいた。

結果として、戦中戦後通して、イギリスのこの作戦は成功したのだろう。
現在の日本で、反米的な言説を耳にしても、反英ってのはあんまり流行らないのは、経済的結びつきが薄いのもあるだろうが、結局のところこういう大英帝国様のお家芸イメージ戦略、インテリジェンスの勝利ってことなのではないでしょうか。どうでしょうか。

まあそんなイギリスの戦時中の動き、そして日本が「何に」負けたのかが良く分かる一冊である。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書|Amazonが確認した購入
本書では、対ドイツ戦の最中に日本が動き始めるという危機的状況にあった1940年代初頭、イギリスがどのようにインテリジェンスを外交に活用し、結果的には躊躇する米国を引き入れ第二次世界大戦に勝利できたかが分析されている。

組織論・戦略論として一般化できる学びも多かった。例えば、情報不足が政策決定に与える影響の大きさ(例:初期におけるイギリスの極東情報不足が対日政策を後手に回らせた)のは言うまでもないが、情報を集め発信すること自体ではなく、情報を共有して分析・評価する仕組みが大切であること(例:英米の情報機関の対比)や、大量の一次情報が評価・分析されず意思決定者に直接集まり始まると、政策にバイアスがかかりやすくなるという弊害が生まれること(例:チャーチルに一次情報が直接届くことにより硬直化したイギリスの対日政策)など。

太平洋戦争に至る道をイギリスの情報外交という視点から観察した、歴史の読み物としても十分に読み応えある作品だが、大量の情報を収集・分析し意思決定をする現代組織人にとって学びの多い一冊だったと思う。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書|Amazonが確認した購入
  パープル(日本の暗号)、エグニマ(ドイツの暗号)これをお互いに交換することで、両者、つまり
英国と米国が一つの座標軸を持つ。そしてこのことが英米をちかずけていく。つまり、日本人が考えている
よりも、米国は英国に対して警戒心が強かった。そこで何とか、太平洋の戦争にルーズベルトにせめて目
を向けて欲しい英国のインテリジェンス達の工夫。卓越なのは、チャーチルは彼らの話や情報を喜んで、重用していた。南進か、北進かにまよう日本、内部は分裂。軍部・外務省・政治家。よって何が本心なのか
解らない英国。輸出禁止の考え方の違い。それをうまくプロパガンダーとして活用するインテリジェンス達
、なさけない蒋介石のお姿。これらをこの本で読むと。ABCD 包囲網て教科書どうりには受け取れない。
もし真珠湾でなく蘭印を石油だけをめざして、進攻していたら、米国は参戦せず、大英帝国は崩壊していた
かもしれない。少なくとも5か月早く南進していたら・・・。もちろん歴史にイフはないのだけれど、今も
昔もわが国のインテリジェンスへの無配慮。否、彼の日本軍のインテリジェンスを読むと。そうでなくて
それを活用しようとしたトップの資質が問題なのだろう。もちろん一般大衆をうまく導きながら。この本
は、ある面、日本のリーダーシップのなさを言いたいのかもしれない。
彼の12月の共著の出るのを楽しみにしている。
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最近のカスタマーレビュー
今も昔も指導者のいない日本に情報外交はできない
英米における情報の収集評価利用の成功はチャーチル、ルーズベルトのようなトップダウン型の強力なリーダーがいればこそのはなしです。外交は優秀な情報部と優秀な国家指導者... 続きを読む
投稿日: 1日前 投稿者: ポンコツ日本人
タイトルと内容にかなり差があるので、注意が必要。
佐藤優によると、最強国アメリカのインテリジェンスの水準は
実は大したことがなく、圧倒的に優れているのがイギリスで、... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: デルスー
学術的なインテリジェンス研究
... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: spymania
新書だから仕方ないのか
この本のなかの内容は、近代戦について知っている人であれば、特に目新しいものはない。一般人向けに博士論文を書き直さなければならなかったとは言え、もう少し新しい内容・... 続きを読む
投稿日: 2009/8/23 投稿者: nobu2002
インテリジェンスを重視せよ
... 続きを読む
投稿日: 2009/5/8 投稿者: じゃが〜
大戦後も含めたもう少し幅広い活動内容が知りたかった
2005年7月にロンドンで起こった同時多発テロに際して、MI5はわずか1週間で犯人を特定、さらに容疑者の家屋の家宅捜査をするなど、その迅速な対応に世界中が改めてイ... 続きを読む
投稿日: 2005/8/15 投稿者: グラムドリング
タイトルに騙されて買ったけど面白かった
Data、information、intelligence。これらの一般論と事例を期待して読んだけれど、それは第1章のみ。あとは1940から1941年の太平洋戦争... 続きを読む
投稿日: 2005/3/19 投稿者: vatmideo
はたしてとっつけるかどうか、前書きをよく読もう
まえがきをもっとよく読めば良かったのです。
MI6がどうとかCIAがどうとかKGBがどうとか、情報機関の分析本という内容ではありません。... 続きを読む
投稿日: 2004/12/18 投稿者: あぶはち
歴史書として
従来の歴史の本をイギリスの公開された公文書を使いどのように政府が決定を下していたのか,... 続きを読む
投稿日: 2004/12/16 投稿者: "wildcater"
面白いです!
歴史の読み物としてすごくおもしろかったです。学術書ぽいのでもっと堅い内容かと思いましたが、文章も読みやすくて分かりやすかったです!日本は戦争をやる前から負けていた... 続きを読む
投稿日: 2004/11/24 投稿者: にんにん
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