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イエロー・ペリルの神話―帝国日本と「黄禍」の逆説
 
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イエロー・ペリルの神話―帝国日本と「黄禍」の逆説 [単行本]

飯倉 章
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「帝国主義」と「人種国家」の時代にあって、「黄禍」は日本外交に自制を促す逆説的役割を果たしながら、一方で日本のみが世界史で特別な役割を担っているという日本例外主義の源泉ともなった。複雑で魅力的な「黄禍」の通説と論争を読み解く試み。

内容(「MARC」データベースより)

「黄禍」は日本外交に自制を促す逆説的役割を果たしながら、一方で日本のみが世界史で特別な役割を担っているという日本例外主義の源泉ともなった。複雑で魅力的な「黄禍」の通説と論争を読み解く試み。

登録情報

  • 単行本: 292ページ
  • 出版社: 彩流社 (2004/07)
  • ISBN-10: 4882029057
  • ISBN-13: 978-4882029052
  • 発売日: 2004/07
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By YH
形式:単行本
 面白くて分かりやすい。エピソードも豊富。フランスやドイツの黄禍論に、英国人が日本に代わって反論していたのも面白い。ドイツのヴィルフェルム皇帝、バクーニン、ピアソンと黄禍論との関係については類書もあるが、本書は詳しく丁寧にその特徴を明らかにしている。ロシアのニコライ皇帝が実はヴィルヘルムを嫌っていたとか、ラフカディオ・ハーンがピアソンを代弁していたとか、さりげなくハンチントンを批判したり(註で)と、エピソード的にも楽しめます。黄禍論によって生まれた日本例外主義が、今日でも日本人の行動様式や思考を支配しているとの主張は、現代の問題にも通じるものであり、考えさせられた。アジア主義に厳しいので減点したが、近代史の底流にある黄禍論を考えるには不可欠の書だと思います。
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形式:単行本|Amazonが確認した購入
 本書は、カイザーヴィルヘルム2世の寓意画の由来から始まる。もともと、身体障害者であったカイザーは、欧州の盟主を狙ったのか、黄禍論を説き、ある寓意画をヨーロッパの各国首脳に贈ったという。それが有名な大天使ミカエルが女神たちに、遠くに見える竜の上で瞑想するブッタを指している画であり、「ヨーロッパの諸国民よ、汝らの信仰と祖国の防衛に加われ」と絵の余白に書き込まれているそうである。

 本書では、そのカイザーの生い立ち、そして、盟主となるべく行動した外交活動、その説いた黄禍論についてスポットライトをあてる。そして、黄禍論に対する西洋知識人の反応についても書かれている。

 もちろん、日本の明治政府の要人である伊藤博文の反応、そして、中国の知識人の反応についても触れられている。

 その日本と中国の反応の差が、本書のおもしろさでもあるのだが、日本は黄禍論をおそれ、欧米に協調し、敵意はないことを示そうとし、反対に、中国は、黄禍論を歓迎し、黄禍論を自分たちの能力の証として鼓舞する道具とした。

 本書はカイザーについて中心に書かれており、後の日米戦争において黄禍論が果たした役割については書かれていないことが多少残念であった。

 文章は非常に読みやすく、かつ、とてもおもしろので読む価値はある。
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