カーペンターズが時代を駆け抜けた1970年代は、当然のことながら、現在のようなプロモーション・ビデオやコンサート・ライヴ・ビデオはほとんどなかった時代であり、そんなカーペンターズのDVDを今の時代に何種類も見れるということは、大変、ありがたいことではある。
ただ、私は、このDVDの外、「リメンバー・ザ・カーペンターズ」と「ライヴ・イン・ジャパン〜イエスタデイ・ワンス・モア 武道館1974」を持っているのだが、3枚とも音楽DVDとしては音質的にイマイチであり、率直にいって、カーペンターズの音楽を楽しみたいのなら、CDにすべきだと思う。
しかし、そうしたことを承知のうえで、「映像入りのカーペンターズを楽しみたい」ということなら、やはり、このDVDということになるだろう。このDVDには、貴重なプロモーション・ビデオやテレビの音楽番組からの映像で、16曲が完奏で納められており、音質的にも、テレビのデジタル放送レベルまでは行っていないが、FM放送レベルは確保しているのだ。
ちなみに、「リメンバー・ザ・カーペンターズ」は、完奏している曲が1曲もない、完全なドキュメンタリーDVDであり、音楽DVDとしては問題外だろう。「ライヴ・イン・ジャパン〜イエスタデイ・ワンス・モア 武道館1974」は、武道館公演を放映したテレビ番組をDVD化したものであり、内容的にはライヴ盤であるのだが、リチャードがかなり不満を持っていたというとおり、音質が悪過ぎるので、これは、貴重な日本公演の模様を伝えるドキュメンタリーDVDと割り切って見た方がいいだろう。