書店で、心に沁みる本を探していると、鮮やかな色のバラの花びらの上に、
イエスの涙が落ちている素敵な表紙。その帯に、
”「私の心は誤解されてきた。
私の心情を理解してほしい」
自らの意志に反して、十字架を見ると吐き気を催す修道女。その
苦悩の中で、イエスは彼女に語りかけた。
世界中で起こりはじめた「十字架嫌悪シンドローム」に秘められた
究極の誤解とは何か?!
日本人のシスターと神父、そしてローマ教皇がヨーロッパと京都を
舞台に織りなすダイナミックなサスペンスロマンは、「ダ・ヴィンチ・
コード」よりもセンセーショナルなキリスト教のテーマを扱いながらも、
一人ひとりの心に深く訴えかけてくる。”
と書かれており、面白そうだなと思い購入しました。
初めて手にした時から、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂、システィーナ
礼拝堂の鐘の音、フランスのパレ・ル・モニアルの中世風の街並み、京都の桜が
似合う哲学の道、北山の透き通った山並みが思い浮かぶようでした。
「十字架嫌悪シンドローム」という言葉は、はじめて知りましたが、その
事件を解明する為に、日本人の山本神父とシスター上野こころが、イエスとの
不思議な出会いを体験しながら、イエス・キリストの十字架の真実を紐解いて
いきます。読みながら、自分のこれまでを振りかえり、人生をリセットできた
喜びがありました。
「私は、イエスの本当の愛と心情に触れたのかもしれない」
所どころにちりばめられた素敵な断片が、絶妙のタイミングで織り込まれていて、
読むのが辛くなるほどでした。