私たちは自分が何ができるかを証明し続けなければ社会に認めてもらえないのに対して、神はそうした条件無しに私たちを愛してくださること、人と交わりを結ぶには私たちはむしろ弱くありのままの自分を差し出す必要があること。ナウエンはこの本を初め多くの著作の中でそのことを述べていますが、その思想は、ラルシュ共同体における心に病を抱え全く自分を装うことをしない人々への対応において、何かを築ける自分というものを手放し、弱くて傷つきやすいありのままの自分に自らを改めざるを得なかったp29というこの本で明らかにされている体験がベースになっています(内村鑑三も米国の障害児施設で働き、非常に似た体験をしています(余は如何にして基督信徒となりし乎:岩波文庫)。内村はそこを出発点とし、ナウエンはそこを安住の地としたところが違いますが。)わかりやすいナウエンの本の中でも特にわかりやすく心を打つ本です。