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最も参考になったカスタマーレビュー
31 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
アートと批評の相互依存関係を読む,
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レビュー対象商品: アート:“芸術”が終わった後の“アート” (カルチャー・スタディーズ) (単行本)
別にこの本を読んだからといって審美眼が磨かれる訳ではない。いやむしろ逆の可能性すらある。しかし、この種の啓蒙書は依然必要である。ポストモダン以降の芸術。批評と作品のフィードバック的関係が存在する以上、どのような批評的文脈で作品を位置づけるか、がポイントとなる。「現代美術は知の形である」とする言説の妥当性はさておき、理論に対する反発と言う距離の置き方で作品を作る営為そのものが、ある種の理論的文脈の中でなされている点は否定できない。 値段も手ごろであるし、啓蒙書に不可欠な索引も一応付与されている。80年代以降の批評に関する入門書として読むのであれば、安い買い物といえる。
25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「アート・ワールド」の見取り図,
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レビュー対象商品: アート:“芸術”が終わった後の“アート” (カルチャー・スタディーズ) (単行本)
フェミニズム、アプロプリエイション、文化多元主義、サブカルチャーの取り込みなど、過去数十年の現代美術の動向を年代を追って丁寧に解説している。そういった変遷が、アートの世界の中でどのようにして起こって来たかも分かるようになっている。ビエンナーレなどの大規模展がさまざまな論争を巻き起こしてきたという歴史も面白い。「21世紀のアートの新しい見取り図を明晰に語る」とされているが、本書が今後の展望をどこまで提供してくれているかは疑問である。著者は最後に、「現代の美術というものが、作家や評論家やギャラリーといった専門家による組織を超えて、観客と有機的なつながりをもつことで、さらに変貌、進化してゆくことへの積極的な構えが見られる」としてはいるが、一般的に言われていることの反復であり、具体性は見えてこない。
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
入門者の必読書,
By Hすずき (イタリア) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: アート:“芸術”が終わった後の“アート” (カルチャー・スタディーズ) (単行本)
現代美術を理解しようとした場合、日本語で書かれた、有益な書籍は、きわめて少ないのが現状です。そんななかでは、本書は入門者の必読書といえます。1990年代以降の、欧米を中心とするアートの現状を概観する上で、とりあえずの指針になると思います。但し、1990年代半ば頃にニコラ・ブリオーなどにより言説が流布され、その後のメインストリームとなった、リレーショナル・アートについては、十分なフォローがされていない点で、現時点では物足りなさを感じます。
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