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アートの起源
 
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アートの起源 [単行本]

杉本 博司
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

芸術の起源とは、人間の意識の起源である。そこにこそ、現代を生き抜くための手がかりがあるのではないか。作品図版多数、中沢新一氏との対談も収録!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

杉本 博司
東京、下町に生まれる。立教大学経済学部卒業後渡米、ロサンジェルスのアートセンター・カレッジ・オブ・デザイン卒業後74年よりニューヨーク在住。現代美術作家として、世界各地の美術館で個展を開催する。2009年建築設計事務所「新素材研究所」を東京に開設、静岡県長泉町にIZU PHOTO MUSEUMを設計する。2011年、主宰する小田原文化財団が、公益法人として認可され、財団の活動として「杉本文楽曾根崎心中付り観音廻り」を神奈川芸術劇場にて公演する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 221ページ
  • 出版社: 新潮社 (2012/1/18)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4104781037
  • ISBN-13: 978-4104781034
  • 発売日: 2012/1/18
  • 商品の寸法: 20.7 x 15.1 x 2.7 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
知識の宝庫 2012/3/9
By ハム
まさに知識の宝庫である。
苔のむすまで、現な像、空間感、そしてアートの起源である。
直島でいくつかの作品を体験したときには、このような素養を持つ方とは思ってもみなかった。
苔のむすまでを初めて読んだ時、このような人がいることに驚いたし、嬉しかった。
自分の知らないことに触れ、それを自分で調べる。
自分も知識人になったような錯覚。
もちろん、その知識は簡単には自分のものにならないので、また読んでしまう。
好きな本の好きなパートを好きな時に読む。
そんなことが出来る本だと思う。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
杉本博司氏の本を手に取るのはは3冊目。私個人の意見では、文中にはいくつか深い洞察から来る示唆に富んだ言葉もあるが、どの本も一貫性がないと言ったら失礼だが、流れがない。
とても知識豊富で頭の良い方なので、宗教、科学、芸術を歴史的観点から紐解き、その深みを追求する形になっているが、その知識と世界についていくのが容易ではない。一言で言ってリーダーフレンドリーな本ではないのである。古文や漢文の素養、豊富な歴史の知識を要し、相応の教養がある人は別にして読了には体力がいる。

様々な場所や古美術、人名や年号などにも補足がないので頭でイメージしづらく、また多面的ななテーマが一つの5ページほどの小エッセイに混在し、このエッセイのテーマはいったい何だっけ???と途中で何度も考えさせられ、正直スっと頭に入ってこない。
たとえば(これはまだ理解しやすいパートだが)、鸚鵡、デュシャン、ボーヴォワール、シドニー・ビエンナーレ、明治憲法、水銀球、共振変圧器、テスラコイル、ニコラ・テスラ、マイケル・ファラデー、ファラデーゲージ、タルボット、ベンジャミン・フランクリン、雷神像、北東アーネムランドのミワジ地区、ヨルングの人々などなど、これが3,4ページに出てくるのである。西洋、日本、近代、現代などの事象が怒涛のように襲ってくるので、これをイメージして読み進められる人がいったい日本にどれ程いるのだろうかと思う。その上、画像や地図、脚注、ふりがななども少ないのである。

他の本でも賞賛以外のレビューはほぼないが、こういう本をただ賞賛だけして良いのだろうかと思う。 私自身はどの著書も同じような印象で違いが明確でないと感じる。 一般的な芸術家としての評価(特に海外での高い評価)に引っ張られているだけで、本そのもののレビューを書いているのだろうかと疑わしい。

写真や装丁が良いと書く人もいるが、それは芸術家なので当たり前でそれであれば作品集、写真集でいい。
文章中心の本で出版をするなら、いくつも徒然なるままに持っている知識を並べ立てるのは控え、自身の中にある考えを表明する場合はもっと論理と筋道があるものにして欲しい。そうしないと本人が好きだと書いていて意識しているという落語でいう”落ち”は殆ど見えてこない。そしてユーモアもあまりないので、正直、真面目すぎて疲れるのである。

こんな事を書いたが、芸術家としての著者の事はとても好きである。写真だけでなく、科学や歴史の知識をいかした芸術を多方面で展開する著者の活動もとても素晴らしいものがある。テレビなどで見ていても人間的にもとても好感が持てる方であるだけに、著書での全体の構成の甘さや、エッセイとしての展開、帰結についてはやはりそれらに比べると見劣りするという感は否めない。
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