一番身近な存在であって、一番深くを知らない存在。
『地球』。
この作品は、そんな『地球』の”ポートレート”とも呼べるドキュメンタリーです。
生命にあふれた美しくも厳しいこの星の姿を、様々な角度から捉え、
四季のうつろいや、寒暖の差、起伏に富んだ地形の織り成す環境の下、
力強く生きている動植物の姿を、ただひたすらに追いかけた映像は、
決して作り物には出せない美しさと説得力を、これでもかとばかりにぶつけてきます。
物語のスタートは、昨今の地球温暖化による氷山の融解や海面の上昇により、
絶滅が危惧されているホッキョクグマの親子の姿から始まります。
極寒の地で生きる生き物の過酷な暮らしを捉えたあとは、
子午線を辿るように南下していきます。
ツンドラからアフリカの砂漠、南氷洋、そして南極。
映像と共に流れるナレーションも、特に感情に訴えるようなモノではなく、
淡々と事実だけを述べているのですが、
この旅を終える頃には、この星に住んでいるのは、決して自分たち人間だけじゃないんだというコトを
強く胸に刻まれます。
自分たちが生きている、このかけがえの無い『地球』に突きつけられてる現実を、目の当たりにして、
いつしか目頭に熱いものを感じていました。