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アーサー王ここに眠る (創元ブックランド)
 
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アーサー王ここに眠る (創元ブックランド) [単行本]

フィリップ・リーヴ , 羽住 都 , 井辻 朱美
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,625 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

ブリテン島の統一を目指す司令官アーサー、吟遊詩人ミルディン。運命の渦に引き込まれたみなしごの少女グウェナが語る、真のアーサー王伝説。カーネギー賞の栄冠に輝く傑作。

内容(「BOOK」データベースより)

ブリテン島、紀元五百年ごろ。ひとりの司令官に率いられた荒々しい騎馬の集団が、館を襲い火を放った。命からがら逃れ出たみなしごの少女グウィナは、奇妙な風体の男にひろわれる。タカのような風貌のその男の名はミルディン。ブリテン島の統一を目指す司令官、アーサーに仕える吟遊詩人。言葉を巧みにあやつり、人々の心を手玉に取る不思議な男。ひとりぼったのグウィナの運命は、その日から一変する。少女の目からアーサー王伝説を語る、心揺さぶる物語。カーネギー賞受賞の傑作。

登録情報

  • 単行本: 384ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2009/4/28)
  • ISBN-10: 4488019676
  • ISBN-13: 978-4488019679
  • 発売日: 2009/4/28
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 264,476位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By エリ
形式:単行本
 十二分に引き込まれる内容でした。
 そもそも一人称の小説は苦手なのですが、これはするっと読めました。それぐらい、ストーリーにのめり込んでいきました。

 これはアーサー王伝説がなぜ伝説になったのか、ということを一人の少女が語る物語です。
 そのなかでアーサー王は偉大で高潔な人物ではなく、その時代ならどこにでもいたある戦隊の隊長として描かれています。彼らの周りにひしめいていた「円卓の騎士」や王妃グウィネビア(作中ではグウェニファー)も同様で、どこにでもいるありきたりな戦士、女性として少女に語られていきます。

 といっても伝説を否定しているわけではなく、こういう史実、説があるからそれに基づいて、という小説ではなくてあくまで数あるアーサー王の物語の一つだと筆者は語っています。

 そういうスタンスのせいか、いわゆる「伝説の男」を「ただの男」にしてしまったという設定にもかかわらず、彼らが逆に生き生きと魅力あふれるキャラクターになっています。
本当にそこにアーサー殿がいて、少女に寄り添って彼らを眺めているような、そんな幻想的かつ生々しく迫ってくる物語です。
 とても面白かったv

 
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By ひこ・田中 トップ100レビュアー
形式:単行本
 アーサー王が出てくる物語ですが、伝説物語でも、騎士物語でもありません。気が荒いだけで山賊まがいの地方の一司令官アーサーを伝説の王へと仕立て上げていく男の姿を、従者となった少女グウィナの目を通して描いています。
 吟遊詩人のミルディンは、アーサーがイングランドを統一できる器であると見込んで手助けをします。彼はグウィナを水の精にでっちあげて、部下の前でアーサーが選ばれし者であるかのように剣を授けたり、詐欺まがいのことも平気でして、それを神話のように人々に語り聞かせます。物語はミルディンの武器なのです。
 アーサーをまだ知らない人々はもちろん、知っている人たちでさえ、本物のアーサーの行状より、たとえ嘘であってもミルディンが聞かせる心地よい物語の中の英雄アーサーの活躍を信じたがり、やがては本当に信じていきます。人は事実よりも、そうあってほしいと願う事の方を受け入れやすいのです。
 これは物語の持っている魅力や力について語った物語ですから、アーサー王伝説を知らない人でも楽しめますよ。興味を持ったら伝説の方もぜひ読んでください。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
素晴らしい傑作ではあるが,西洋時代小説としては随分風変わりである.訳文は全く無駄のない模範的文体.ローマがブリタニアを去って力の真空状態が起きた5世紀,悪党たちが無数の群れを作って覇権を競っている.Arthur もそうした悪党の頭目の一人に過ぎない.Arthur の力量を買った Myrddin the Bard (吟遊詩人) はけちな戦いをも何か一回り大きな意味のあるものとして吟じ,Arthur とその一党の面々もその気になる.Arthur の為に家も家族も失った Gwyna は Myrddin に拾われて男の子として育ち,主人のレトリックからトリックまで完全に身に付けて成人する.Arthur は Myrddin の期待に応えず,悪党として死ぬ.Gwyna は Myrddin の最期を看取り,Arthur の死をも確かめた後,伴侶とともに吟遊の旅に出て,結果的に Arthur 伝説の拡大と普及に尽くし,亡き師の志を継ぐのだった,というのが全体の筋.今のイギリスからは想像もつかない森と畑の緑の国の牛糞が匂う血生臭い話だが,圧倒的な説得力が印象的.推薦.
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