フィル・アンセルモ(vo) カーク・ウィンドステイン(g) ペッパー・キーナン(g) レックス・ブラウン(b) ジミー・バウアー(dr)
ニューオリンズの無頼派ミュージシャンたちによるヘヴィ・ロック集団の、2006年ヨーロッパ・ツアーの模様を収めたライヴ盤。CD2枚、DVD1枚の計3枚組。2010年発売。
フィルの盟友、ダイムバック・ダレルの死(2004年)。ハリケーン・カトリーナが地元ニューオリンズにもたらした壊滅的な被害(2005年)。それら度重なる悲劇によってフィルは一時期音楽を続けていく気力さえ完全に失ってしまっていたそうだが、Downはここにこうして今、ステージに立っている。
上質の葉っぱのような、あるいはヴィンテージのウイスキーのようなコクと深みのあるヘヴィ・ブルーズ・ロックを十分に堪能できる。曲間に挟まれるドキュメンタリー映像からも、メンバーがどれだけこのツアーを楽しんでいるかが伝わってくる。
ヨーロッパの各ツアーから、ベストなシーンを編集している。そのため一曲の中でカットごとにメンバーの服装が違っていたりするのだが、大した問題ではない。手加減なしの凄まじいライヴである。
ラストの "Bury me in smoke" は英国ダウンロード・フェスティバルでのプレイだが、ジミー・バウアーの気合の入り具合が凄い。
DVDのドキュメンタリー・シーンだが、フィル・アンセルモには真面目で頑固なイメージを持っていて、ふざけたり笑いを取ったりするタイプではないと思っていたのだが、あんなお茶目な一面があったのは以外だった。好感度がますます上がりそうだ。