メタルバンドAnvilの2年間を追いかけたドキュメンタリー映画。
ドキュメンタリーとして、映画としてとても面白い。観て損はない映画。
オープニングは、1984年の日本のライブ会場。時は、ロック、メタルが最盛期を迎える黎明期の頃。
Bon Jovi, Scorpions, White Snake等他の出場バンドは売れたのに、まったく売れずシーンから
忘れ去れ去られたバンドAnvil。しかし、まだ活動は続けられていた。。。
監督は、昔ファンだった人物がまだ活動していることに感銘を受け、ドキュメンタリーとして映画化したものらしいが、
その現実は、華々しい成功物語とは対極の悲惨な現実。
Anvilは、心からメタルを愛し、「ビッグになる」という夢を追いかけるため、
トロントで地味な仕事をしつつ、休暇の間にツアーを敢行。
ヨーロッパツアーでは、たった100ユーロでライブをやったり、支払われなかったアクトもあったり、
また観客5名もライブもあり、興行的にも悲惨の一言。
しかし、メタルを愛し、逆境にくじけることなく、自分のためファンのため好きなことをやり続ける
愚直な生き方は、不器用であるがゆえに胸を打つ。
ボーカル兼ギターのリップスは、そのような厳しい現実にもかかわらず、根っからの陽気な楽天家であり、
そのキャラクターは、かわいげを感じるところもある。また、コメントも夢を持って生きる人の強さがある。
また、エンディングの日本での2006年のライブシーンは、「ショーシャンクの空」を観たときのような
希望を持ち続ける男のすがすがしさを感じた。