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アンネの日記―完全版
 
 

アンネの日記―完全版 [単行本]

アンネ・フランク , Anne Frank , 深町 真理子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

『英語ペラペラキッズ(だけにじゃもったいない)ブックス』 より

第2次世界大戦中、ナチス・ドイツのユダヤ人迫害を受け、強制収容所で短い生涯を閉じた少女アンネ・フランク。本書は、彼女が、ナチスの手を逃れて、オランダ、アムステルダムのかくれ家に身を潜めながら書きつづった13歳から15歳までの25か月間の日記である。
私たちは、本書から、ホロコーストがどういうものであったのか、歴史の負の真実を学ばなければならない。それと同時に、私たちは、本書を読むことで、アンネという、ひとりの感受性豊かで知性と深い精神性を持った少女が、かくれ家に身を潜め、決して外に出ることはなく、常に自分たちの存在が知られることを恐れている特殊な状況にありながらも、普通の同世代の少女と同じように、いや、普通の少女たち以上に、家族を愛し、友人を愛し、恋をし、悩み、苦しみ、喜び、夢を見、希望を抱きながら生きていたことを、覚えておかなければならない。
エレノア・ルーズベルトによる前書きつき。必読の1冊。(み)
Copyright ペイパーウェイト・ブックス All rights reserved. --このテキストは、 マスマーケット 版に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

父オットーの配慮で伏せられていた部分を復元、思春期の少女の、より正直な、より身近な人間像を浮かびあがらせた、これぞ決定版

登録情報

  • 単行本: 498ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1994/04)
  • ISBN-10: 416348440X
  • ISBN-13: 978-4163484402
  • 発売日: 1994/04
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.2 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 165,748位 (本のベストセラーを見る)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 アンネの願いはある意味においては成就した。, 2009/2/28
By 
孔明 (埼玉県さいたま市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: アンネの日記―完全版 (単行本)
ヒトラーとナチスの犠牲になった人々は膨大な人数に及ぶものと思われますが、その中で「最も有名な犠牲者は誰だ?」ということになると、おそらくは彼女になることでしょう。

アンネ・フランク・・・・・。
生前の彼女は決して人類の未知を究明したわけでもなく、多くの人の役に立つ発明をしたわけでもなく、それどころかどこにでもいるようなちょっと生意気でお喋りで、好奇心が旺盛な「ごくありふれたユダヤの少女」でした。

けれど彼女の生まれた時代自体がユダヤにとっては逆風の吹き荒ぶ時代でした。
アーリア人至上主義を掲げ、ユダヤを劣等民族とみなす男が政権を奪った瞬間から、欧州においてのユダヤの受難が幕を開けるようになる。
迫害は最初は小さな事から。そして徐々に露骨なものとなっていき・・・多くのユダヤの家族たちが街から突然連れ去られ強制収容所へと連れて行かれるようになる。

先行きに不安を見ていたユダヤ人たちは早めに欧州を脱出し、米国を始めとした他国に亡命をしましたが・・・亡命だって無料(タダ)じゃない!ってわけで、そこまで出来ないユダヤ人たちの多くは地下に潜って、只管に戦争が終わることを待ち続けたのだ。

アンネ一家もその地下に潜った面々の中のひとつなのですが、彼女たちが特異だったのは「家族ごと隠れ家へと移り住んだ」点だったそうです。非常に珍しいケースらしい。

アンネは13歳の誕生日に贈られた日記帳に「キティ」という愛称を付けて、自身の心情を書き連ねることで「己の内面との対話」を繰り返したのです。丁度思春期の入り口に立っていた彼女にとってその事と「隠れ家に移り住み、家族と他の人たちとの共同生活を始めたこと」が人格を成熟させることに多大な影響を与えたと言われます。

それが後にアンネの死後に発表された日記の内容が13〜14歳の少女が書いたものとしては「あまりにも大人びている」として真贋論争や、替え玉作者説等を生み出すことになったのですから皮肉な結果だと思います。

隠れ家には八人の住人がいましたが、アンネも当初は他の人たちと反発ばかりを繰り返し、他の方に対する不満や批判を日記に書き連ねていました。
隠れ家の自分以外の人間でアンネが圧倒的に好きなのはまずは「お父さんのオットー」。
そして後に初めてのキスをすることとなる最初で最後の恋の相手ともいえる「ペーター」。
この2人だけ・・・と言ってよい状態。後は自身のお姉さんである「マルゴー」がまあ普通かというくらいで、残りの面々はお母さんも、ペーターの両親も、歯医者のデュッセルさんも大嫌いという程に嫌っていて、生意気と思えるほどの態度を取り続けていました。

そのアンネが日々の暮らしの中で意見をぶつかり合わせ、対人においても日記においても対話を重ね、また時に外界で起きている多くの同胞の悲惨な事件を知るたびに、まず人の話をきき自分の意見を持ち、落ち着いて考察が出来るようになっていく変化が見て取れます。

アンネの死後に父・オットーによって出版された日記は「他の人を批判した部分」や思春期における少年・少女が当然のように興味を持ち話題とする「性に関する部分の描写」等は削除されていて、完全な日記が読めるようになったのはごく最近のことだそうです。

アンネたちが何者かの密告により摘発されたとき、ドイツ軍は欧州においても敗戦を重ね、最早ユダヤ人対策に多くの時間も人員も割いている場合ではなかったのですが、密告があったからには当局としても無視するわけにはいかず、終戦間近になってアンネたちは強制収容所送りになることとなりました。

八人はバラバラに別の場所に移送され・・・飢えや病気や絶望によって僅か半年ほどの間に次々とその命を絶たれていきました。アンネは姉のマルゴーと同じ収容所に送られたのですが、そこで再会したかつての同級生であった親友にすら「絶望してしまって、かつてのおませなアンネは何処にもいなかった」とまで言われるようになってしまった。
アンネの姉のマルゴーがチフスが原因で死亡したとき、別の場所にいた父のオットーはすでに解放されていた・・・・。1番大好きだったオットーが生きているともしもアンネが知っていたならば、彼女の心に「生き抜こう!」という強い気持ちが芽生えたことだろう。
けれど「自分がこの世の中で一人ぼっちになってしまった」と絶望した彼女は姉の後を追うようにして終戦まで残り二ヶ月程を残して姉と同じチフスによってその命を絶たれることとなる・・・。

彼女は「チフスが原因で死んだ」のではない。彼女は「絶望によってその命を絶たれた」。
収容所という「ナチスの歪んだ人種感がこの地上に作り上げた地獄」は、気が強く勇敢で前向きなアンネの魂ですらも挫かせるような筆舌に尽くし難いような環境であったことが判る。
人の狂気が戦争によって拡大され、「これほどの悲惨」を許容させるのかと思うと背筋が寒くなる思いだ。

最後に慰めにもならないが、たった一つだけ叶った「アンネの願い」を記しておこう。
アンネは前述のように「お父さんのオットー」を大好きだった。
それは「たとえ自分が不幸になり死んでいったとしても、お父さんだけには生き延びて幸せになって欲しい」と願うほどの強い特別な感情であった。

戦後、隠れ家のメンバー八人の中で唯一の生存者が「その父のオットーだった」!
・・・これは単なる偶然だろうか?
アンネは劣悪な環境の中で夢も家族も希望も奪われて、絶望のうちに死んでいった・・・・。
が、アンネの「最も叶って欲しい願い」はある意味、実現したのだ!
そしてその父の手によって隠れ家での彼女の日記は世に広く公開されることとなる。

これが「運命(さだめ)」ならば、彼女が召された天国に「父の姿がないこと」を確認した後に、彼女は最後の最後で「心の底からの笑み」を浮かべることが出来たのだと心に強く信じたいのだ。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 初めて読むならこの本を!, 2006/5/7
レビュー対象商品: アンネの日記―完全版 (単行本)
アンネの日記には日々を書き綴った日記と更にそれを本人が清書・追加した改訂版の2つが存在します。
しかし両方とも完全な形では残っていないため、完全オリジナル版は世界中のどこにも存在しません。
「アンネの日記」というのは父親のオットーによって改めて編集されたものなのです。
ですから「完全版」とは言っても彼女の言葉一字一句を再現したものではありません。
それらを踏まえたうえで、この完全版は「アンネの日記」を初めて読もうとする方には、とても読みやすく最適な本だと思います。
密告により連行される日の3日前で日記は終わります。
日記を読み進めアンネの心を覗いた後に、彼女の15歳の短い生涯を考えると身につまされる思いがします。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 死んでからもなお、今も生き続けるアンネ・フランク, 2009/7/16
レビュー対象商品: アンネの日記―完全版 (単行本)
今や知らない人がいない「アンネの日記」。ナチスの非道とともに、ユダヤ人犠牲者の痛ましい物語として、わずか15歳で命を落とした少女の日記として、あまりにも有名です。2年にもおよぶ隠れ家での8人の生活は、ラジオから得られる情報だけで、それは耐えがたい苦難に満ちたものだったようです。

思春期にさしかかたばかりの、とても少女の日記とは思われない洞察です。同居人に対する観察、心理描写も記されていて、とても大人びた記述に驚かされます。ユダヤ人であることで、その異質さゆえに嫌われ、不幸な体験を強いられることの不条理。それでも、明るく夢に生きようとするアンネ。ひたすら戦争が終結して、開放される日を待ちわびる隠れ家での生活。その願いが、みごとなまでに描かれているノンフィクションであり、永遠に忘れてはならない名作であると思います。

「わたしの望みは、死んでからもなお生きつづけること! つまらない人間で、一生を終わりたくはない・・・」アンネの残したそのことばは、正に願い通りのものとなり、日記を書きつづった隠れ家を訪れる観光客は、今も後を絶たないことからも明らかです。

いまこのときも、戦火を逃れて怯えて暮らす人々のことを忘れてはならない。そんなメッセージを、今日を生きるわれわれが共有できるのも、アンネが私たちの心の中に行き続けている証であると思わずにはいられません。人のために働くとの大切さ。アンネの語るこの言葉にも、われわれの忘れている、大切なテーマがあるのではないかと、考えさせられました。
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