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アンナ・カレーニナ〈1〉 (光文社古典新訳文庫)
 
 

アンナ・カレーニナ〈1〉 (光文社古典新訳文庫) [文庫]

レフ・ニコラエヴィチ トルストイ , 望月 哲男
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

青年将校ヴロンスキーと激しい恋に落ちた美貌の人妻アンナ。だが、夫カレーニンに二人の関係を正直に打ち明けてしまう。一方、地主貴族リョーヴィンのプロポーズを断った公爵令嬢キティは、ヴロンスキーに裏切られたことを知り、傷心のまま保養先のドイツに向かう。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

トルストイ,レフ・ニコラエヴィチ
1828‐1910。ロシアの小説家。19世紀を代表する作家の一人。無政府主義的な社会活動家の側面をもち、徹底した反権力的な思索と行動、反ヨーロッパ的な非暴力主義は、インドのガンジー、日本の白樺派などにも影響を及ぼしている。活動は文学・政治を超えた宗教の世界にも及び、1901年に受けたロシア正教会破門の措置は、今に至るまで取り消されていない

望月 哲男
1951年生まれ。北海道大学教授。ロシア文化・文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 602ページ
  • 出版社: 光文社 (2008/7/10)
  • ISBN-10: 4334751598
  • ISBN-13: 978-4334751593
  • 発売日: 2008/7/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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42 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お気に召すまま トップ1000レビュアー
形式:文庫
19世紀ロシアの貴族の悲恋を描いた物語。文化、制度、宗教、そして都市vs農村など、その時代の「運命」を生きる人間の細部が、実に生き生きと描かれている。優れた既訳がある中で、望月氏の新訳は、硬過ぎもせず、くだけ過ぎてもいない、ゆったりとした優雅さを感じさせる。主人公アンナと運命の恋をする青年将校ヴロンスキーが、モスクワの停車場で初めてアンナを見かけた時の驚きの繊細な記述を比べてみよう。「それは彼女がすばらしい美人だったからでもなく、その姿全体にみられた粋な感じや、つつましやかな優雅さのためでもなくて、彼のそばを通りぬけていった時のその目鼻立ちのいい顔の表情にどこか特に甘えかかるような、色っぽさがあったからだった」(中村融訳、岩波文庫p116)。「相手が非常な美人だったからでも、その姿全体にただよっている繊細な感じや、つつましい優雅さのためでもなく、相手がそばを通り過ぎたとき、その愛らしい表情の中に、一種独特ないつくしむような、優しいところがあったからである」(木村浩訳、新潮文庫p128)。「相手がきわだった美人だったからでもなければ、全身から漂っている優雅さや淑(しと)やかさのせいでもなくて、相手が自分の脇を通り抜けるときのその愛らしい表情に、なにかしら特別に優しく暖かいものが感じられたからであった」(本訳p156)。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
星の評価が5段階しかないとかなりつらいものがあるのですが・・・この作品を5つ星以外にどう評価しろというのでしょうか!・・・というくらいに完璧な作品です。 訳はこの光文社でも新潮でも全く遜色ありませんが、解説が丁寧で論文のようなレベルであるという点では
光文社がお勧めです。

完璧というのはどういう意味かというと、まずは構成。
序盤で、列車から降りるアンナと将来の恋人ヴロンスキーが出会う印象的な場面がありますが、最後までこの情景が常に背景のように作品全体を支配するよう緻密に計算されていることがわかります。2度目に読んだ時には結末も知っていたので、余計に伏線が際立って感じました。最後までわずかな部分にも物語に無駄がなく、いかにトルストイがこの作品の推敲に時間をかけたかがよくわかります。

次に思想性。トルストイの作品はあまりにキリスト教の影響が強く、他の作品(特に『人はなんで生きるか』などの短編)では説教くさいと感じて敬遠されることも多いようなのですが、この作品ではその説教臭さがほとんどないにも関わらず、トルストイの思想性が、主人公の一人であるリョービンに見事に表現されています。このリョービンがトルストイの分身として書かれていることは有名です。確かに物語の最初に登場するリョービンはいかにも青臭く(といってももう32歳くらいですが)、経験不足な田舎者でしかも無神論者です。しかしキチイという魅力的な女性に出会い、結婚し子供を持つことで、内面において飛躍的な成長を遂げていきます。この過程にトルストイの宗教哲学が全く無理なく込められているのです。

久しぶりに再読すると「ジャン・クリストフ」よりも好きな作品になりました。千数百冊読んできた本の中で、僕はこの作品が最も素晴らしいと思います。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
題名はアンナカレーニナだけれど、これはアンナとリョーヴィンの生き方を軸に描いた物語だと思う。アンナは観念的なロマン主義思想に支配されて自滅してしまい、リョーヴィンは地に足を付けた生き方をしている。高名な批評家の中にはリョーヴィンの描写の部分はつまらないと言っている人がいるようだが、アンナの話だけでは単なるメロドラマでしかない。アンナの夫もごく普通の官僚で、忌み嫌うほどの人ではない。ロシア革命前の帝政ロシアの貴族と農民の生活が克明に描かれていて、とても参考になった。革命家レーニンの愛読書だったそうだが、ロシア社会の理解には大きな助けとなったであろう。
確かにブルジョワ階級が見えてこない。「世間知らずの貴族から安値で森林を買いたたくこすっからい商人」とか「銀行」もあったのだから、小金持ちはいたのだろうが、階級としては確立していなかったのか。ロシア革命の背景を理解する一助にもなった。
読みとおすことができたのは新訳のおかげだと思う。しかし、貴族が「兄さん」とか「母さん」とか呼ぶのが理解できなかった。TVドラマでも「姉さん」「父さん」とか呼んでいるけれど、現実生活でそのような呼び方をしている人は会ったことがない。特にロシア貴族であれば、「お母様」「お兄様」くらいが限度なのではないだろうか?原語ではどうなっているのだろうか?
新訳で途中で挫折してしまった他の名作に再挑戦したい気持ちになった。
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投稿日: 2か月前 投稿者: 榎戸 誠
この世の全て
『アンナ・カレーニナ』はなぜこんなにも長いのか。新潮文庫にして全3巻、光文社新訳文庫で全4巻。カラマーゾフの兄弟にもひけを取らない大長編。それだけの分量が必要だっ... 続きを読む
投稿日: 2010/4/2 投稿者: <おとなの社会科>
ぼろぼろになるまで読みたい
主人公は二人いる。一人は表題になっているアンナ。もう一人はリョービン。どちらかというとアンナよりもリョービンに共感しました。子供のことで頭が一杯のアンナに対して常... 続きを読む
投稿日: 2010/1/21 投稿者: フジ太郎
堪能したけれど・・・。
新訳は、非常に読みやすく、大きめの活字というのもあって、全4巻すいすい進みました。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/29 投稿者: でんど〜
翻訳は難しいもの
ドストエフスキーを読むと、昔を思い出して、どうしてもトルストイを読み直してみたくなる。丁度、ラッキーなことに望月哲男訳の「アンナ・カレーニナ」が文庫であった。この... 続きを読む
投稿日: 2009/2/18 投稿者: PK_PK
わかりやすい
... 続きを読む
投稿日: 2008/7/26 投稿者: karenina
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