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アンドロギュノスの裔 (渡辺温全集) (創元推理文庫)
 
 

アンドロギュノスの裔 (渡辺温全集) (創元推理文庫) [文庫]

渡辺 温
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

横溝正史編集長の下で『新青年』の編集に携わり、創作・翻訳に精力を傾ける中、わずか27才で逝去した天才作家・渡辺温の傑作を集成。全編雑誌初出のテキストを校訂して贈る。

内容(「BOOK」データベースより)

構溝正史の右腕として『新青年』の編集をしながら小説の執筆に励んでいた渡辺温は、原稿依頼に赴いた谷崎潤一郎宅からの帰途、貨物列車との衝突事故で27年の短い生涯を閉じた。僅かな活動期間に遺した短篇、脚本、映画に関する随筆、翻訳など、多彩な分野の作品を執筆年代順に網羅。初の文庫版全集として一冊に集成した。憂愁と浪漫に溢れる、影絵の如き物語世界を御堪能あれ。

登録情報

  • 文庫: 635ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2011/8/30)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4488407110
  • ISBN-13: 978-4488407117
  • 発売日: 2011/8/30
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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23 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 銀髪伯爵 VINE™ メンバー
発売元が二転三転し、長く待たされた本書。
渡辺温のイメージにぴったりのロシア構成主義的な最高のカバー・帯デザインに東京創元社の力の入れ具合がよくわかる。
しかも今回、黒岩涙香の訳をリモデルした「島の娘」を筆頭に単行本初収録作を多数投入。

よく知られた「可哀相な姉」「兵隊の死」はもとより、デビュー作「影」をはじめ活動写真(=映画)が彼の素地にあるのが、1冊に纏るとより浮彫りに。
ひとところに定着しない(できない?)性格なのか、講談社を半日で退職→博文館入社→翌年退社→再び博文館復帰。
横溝正史曰く「いやしくも書かん」の男であったが、この人が創作長編を書いていたなら果たしてどんなものが出来ただろうか。

渡辺温といい中村進治郎といい『新青年』黄金期のシンボルたる彼らが揃って不幸な短命に終わってしまったのは偶然?それとも宿命だったか?
温の死後、日本はモダニズム〜エロ・グロ・ナンセンスを経て、重く暗い時代へと傾斜してゆく。
この伊達男ふたりが野暮な軍服・国民服を着ているなんてとても想像がつかない。
間違いなく渡辺温は束の間の幸せなモダン・エイジの象徴だった。
初めて温を知った方は、実兄・渡辺啓助の自伝ともいうべき『鴉白書』も併せて読んでみてほしい。

横溝正史との共同ペンネーム「霧島クララ」名義作品のうち、過去の温の著書収録分のみが今回は収録された。
それはいいのだが、正史・温、両者著書に過去収録されていない「霧島クララ」名義のものは今後放置されたままなんだろうか?
こういうものをキチンと掲載提示して検証を進めるのが『横溝正史研究』だと思うのだが、
二松学舎大の、金田一耕助とその映像にしか目が向かないド素人研究ぶりはなんとかならないものかね。
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By Nody トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
「可哀想な姉」や「兵隊の死」などの代表作はもとより小学校時代の散文や脚本までを網羅。
渡辺温自身が編集に携わっていた[新青年]に代表される昭和初期の陽性なモダニズムと、多分に日本的な湿度の感じられるノスタルジアと詩情が相まった唯一無二の世界。
同じ[新青年]の城昌幸や水谷準の作品と比べても純度とスタイリッシュさが圧倒的に高く感じられる。
夭折をいつまでも惜しまれる由縁が判る精緻な箱庭のような小世界。
真珠のように美しい作品群に相応しい造本と愛情溢れる編集に敬意を表したい。
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