捕虜にした強敵タケル懲罰艦隊司令官とテラナーの激烈な死闘を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第229巻。本巻の執筆者は、まるごと一冊若手の実力者エーヴェルスです。要人ヴァヴィションの拉致に成功したローダン一行だったが、それは災厄の始まりだった。
『作戦基地』H.G.エーヴェルス著:捕えられたヴァヴィションが仮面の男アラスカ・シェーデレーアの精神を乗っ取り、彼を根城にして乗員への無差別ペドトランスファー攻撃を仕掛けて来たのだ。テラナーたちはカピンに憑依されて、同士討ちをしそうになりながらも寸前で持ち堪える。『アンドロイドの兵器廠』H.G.エーヴェルス著:ローダンはミュータント部隊のサイコ尋問によりヴァヴィションの記憶から得られたタケル族の兵器廠惑星TCRへと向かう。タケル族はこの秘密惑星の地下で20万人のガンヤス人をロボット機械に殺戮させて、肉体を最終的にバイオ合成擬似肉体に改造したのだった。
我らがグッキーが乗っ取りについての冗談でまたもや笑わせてくれます。「メルセイレがグッキーを乗っ取ったら女性になる。ネズミ=ビーバーの毛皮をつけたカピン女性に。ロワを騙して顔が見たいよ、奴さん、僕と結婚するかもよ。」くすくす笑いながら不意に消えます。ローダンが灰皿をつかむのが見えたからでした。故松谷健二氏のあとがきは、お体の話です。昨年の秋に山から里へハードな下りをしてから五日後に右下腹が痛くなり旅行をキャンセルし床につかれました。食欲が激減し一週間で3キロ痩せられて、翻訳の仕事を平常の三分の一のペースでこなされました。ローダン・シリーズ日本版も誕生から四半世紀が過ぎて、幸い一度も発刊に支障は来たさなかったが、これは奇跡で自分は化け物でないから何時までも続かない。突然休刊となる事もあり得るので、あらかじめ了承頂きたいと断り、ろくでもないあとがきになった。失礼と結ばれています。