オペラ座の怪人25周年記念公演の虜になり、その行き着いた先にこの作品がありました。主役がRaminではなく期待していなかったのですが、ひとたび見たら引き込まれてしまいました。オペラ座の怪人の最後で「ファントムがあまりにかわいそう」と心痛めた人には、ファントムが人生に勝利する物語なのでカタルシスになると思います。特に銃弾に倒れたクリスティーンをファントムが抱き寄せる場面以降は、歌われる歌詞の「Just love, just live~」が深く心に沁み入ります。「ただ愛し、ただ生きて、自分が与えられるものすべてを与え、身に余るものを受け取る」と、これが音楽や命を生み出す源泉であり悲劇的な結末にもかかわらず最後にファントムが受け取るものの崇高さに目頭が熱くなりました。
ファントム役のBen は低めの音域でよく響く声です。楽屋の場面で歌う「In moments ,mere moments, Drums will roll〜」は身体中に響いて気持ちがいいです。
Ramin の超絶な歌声とは違いますが、人生を見い出したちょっと気弱なファントムにはぴったりな声だと思います。
繰り返し再生したくなる中毒性の高いDVDです。十分に考えてから手に入れて下さい。そうでないと大切な時間を浪費しますから。