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アンティキテラ古代ギリシアのコンピュータ
 
 

アンティキテラ古代ギリシアのコンピュータ [単行本]

ジョー・マーチャント , 木村 博江
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

その機械の内部には、複雑な歯車の構造があった。
歯車による入力と出力の自在な変換は、
中世の時計の発明を待たねばならぬはずだった。

それが蒸気機関と結びついた時、「産業革命」が興り、数字と結びついた時、コンピュータは生まれた。
2000年前のギリシア人がつくりあげたその機械――アンティキテラ。
いったい誰が何のために創った機械だったのか?

◎故アーサー・C・クラーク推薦!!
◎1901年。古代の沈没船から引き揚げられた謎の機械。
◎元ネイチャー記者が描く、謎解き100年のドラマ!!

内容(「BOOK」データベースより)

発見された2000年前の沈没船、引き揚げられた奇妙な謎の機械、その機械の内部には、複雑な歯車の構造があった。歯車による入力と出力の自在な変換は、中世の時計の発明を待たねばならぬはずだった。それが蒸気機関と結びついた時、「産業革命」が興り、数字と結びついた時、コンピュータは生まれた。二〇〇〇年前のギリシア人がつくりあげたその機械―アンティキテラ。いったい誰が何のために創った機械だったのか?大興奮必至の科学ノンフィクション。

登録情報

  • 単行本: 288ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/5/14)
  • ISBN-10: 4163714308
  • ISBN-13: 978-4163714301
  • 発売日: 2009/5/14
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
形式:単行本
 約100年前、ギリシアで海綿獲りによって発見された沈没船から発見された謎の発見品。これををめぐる知的ドラマ。 
 文字盤の解読、二度にわたる世界大戦、科学技術の進歩による解明、多く分野にわたる学者たちの格闘・・・そこからはわれわれの常識を超越した、古代のハイテク機器であったことが示される。
 訳もおみごとで、ハラハラドキドキ、時を忘れてページをくってしまう。
 この本は多くのことを教えてくれる。単に歴史というのは一直線に進化するのではないということ。また、失われた過去のことであっても、探究心や好奇心にもとづき、汗を流して格闘すれば少なくとも相当程度までは明らかにできるこということ。もちろん、まだわからないことも多いが、テクノロジーやアラビア語文献の研究の進歩次第ではまだ発見があるかもしれないという。本当に楽しみである。
このレビューは参考になりましたか?
24 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By しおぴー VINE™ メンバー
形式:単行本
良質の科学&歴史ノンフィクション。

ギリシャ、アンティキテラ島近くに沈んだ船から引き揚げられた、2000年前に作られた小さな木箱。そこには驚くべき機械がおさめられていた。SF界の巨匠アーサー・C・クラークも強い興味を示した、この「アンティキテラの機械」について、その目的をミステリー仕立てでで解いていく。

プライス、ライト、ブロムリー、そしてフリース。多くの人々がこの機械に魅了され、多大な時間を費やして解析にあたった。その熱意は本書からひしひしと伝わってくる。

コンピュータというタイトルがついているが、原題は
「Decoding The Heavens: 天体を解読する」
となっていて、こちらのほうが機械の意図に近く、コンピュータだとしても「汎用機」ではなく「専用機」となる。機械についての詳細はぜひ読んで欲しいのだけれど、以下ここに書かれていた歴史的事実を記してみる。

2000年前、この機械が教えてくれるロジックは天文学の知識として蓄えられていた。また、これとは別に素朴な歯車を複数組み合わせ、回転数を調整する機械も実現できていた。しかし、この機械のように何十もの歯車を組み合わせ、あるインプットから異なる複数のアウトプットを導く複雑な仕組みは、同時代の遺跡・遺構では他に見つかっていない。

例えばこの機械に組み込まれた歯車のうちあるものは「歯数223」という素数でできており、手作りでそれを作り上げるには相当の技量が必要だったはず。その意味でこの機械を「オーパーツ」と称する人もいるが、実際には当時同様の機構は他にも存在したと思われ、このような技術もある程度一般化していたようだ。

だが、ローマ帝国が地中海沿岸を中心とした世界を支配し、それまであったバビロニア、ギリシャ文明で隆盛を誇った天文学は衰退していった。それとあわせて、この複雑な歯車を組み合わせた機構も意味を失い、いつしか忘れ去られていった。唯一、イスラム社会にこの機構が持ち込まれ、細々と使われていたことだけがわかっている。

文明は決して連続的に進歩していったわけではなく、こんな風な「断裂」が各所で見られたのだろう。もし連続的な進化が起き、さらに世界各地に散らばっていた個々の発明が統合されていれば、例えば1000年前には産業革命が可能だったのかも、などと夢想しながら読んでいた。

多少翻訳が読みづらいところはあるが、知的好奇心をくすぐる良書。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
メカに弱いせいか,Antikythera mechanism と呼ばれる不思議な古代の遺物の存在すら知らなかった.久しぶりの快い知的興奮を味わったが,同時に昔はフェアプレイを何より重んじたイギリスの学界の荒廃に心が痛んだ.解読の土台を築いた Derek Price も,完成寸前で企画を盗んだCardiff大学の教授も,大学に籍を置いていたから好きな事ができたのだ.一方,事実上の解読者 Michael Wright は博士の学位を持たないロンドン科学博物館の curator (アメリカの同名の職とは雲泥の差があるらしい) だった為にひどい目に会った.著者の同情は専ら彼の上にあって,著者が語り,Wright氏が説明する見事なビデオが MySpace にアップロードされている.Antikythera mechanism をキーワードにすれば,すぐ出てくる.これは歯切れのよいイギリス語の知識階級方言で,アメリカ語とかなり違うのが面白い.
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