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登録情報

  • 出演: ウィレム・デフォー、シャルロット・ゲンズブール
  • 監督: ラース・フォン・トリアー
  • 形式: Color, Dolby, Dubbed, Subtitled, Widescreen
  • 言語 英語
  • 字幕: 日本語
  • リージョンコード: リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
  • 画面サイズ: 2.35:1
  • ディスク枚数: 1
  • 販売元: キングレコード
  • DVD発売日: 2011/09/07
  • 時間: 195 分
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
  • ASIN: B0056FHDYU
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: DVD - 9,922位 (DVDのベストセラーを見る)
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商品の説明

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の鬼才、ラース・フォン・トリアー監督が、ウィレム・デフォーとシャルロット・ゲンズブールを主演に迎えて放つ衝撃作。子供を失くした夫婦の悲しみと苦悩を、過激なセックス&バイオレンス描写と共に描く。

内容(「Oricon」データベースより)

あまりに衝撃的な内容と過激なセックス&ヴァイオレンス描写で、賛否両論の物議を巻き起こした、巨匠ラース・フォン・トリアー監督の大問題作!ウィレム・デフォー、シャルロット・ゲンズブールほか出演。R18+

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クリスチャンではない私は「アンチクライスト」のフォン・トリアー監督の意図するところは解りません。この映画についての優れたレビューをお探しの方は他の方のレビューを参考になさってください。

私に理解できたのは、冒頭の荘厳な音楽にのせての悲劇的な事件にも関わらずモノクロ映像の美しさと救いのない映画だということくらい。ジャケ裏を見るとモノクロ映画かとも思いましたがおおむねカラーです。
もし知らずに娯楽映画かと思われた方は速やかに他の映画に移られるのがよろしいでしょう。
我が子を死なせた自責の念に苦しむ母親の心とは…私が女だからか、すごく胸に迫るものがありました。
ラストを考えると、現実に子供を失った親は沢山いて、自分を責めている母親はいる事でしょう。また妻をカウセリングする夫は、傲慢さなのか、救うどころか、逆に妻は追い込まれ狂暴になり、死んだ我が子に関わる□□が許せないのか、自身の○○を傷つけます。痛いのは嫌、という方も観ない方が良いでしょう。
私は、我が子を失った苦しみは、未経験な者には解らないものの、その尋常ではない苦しみは映画をで疑似体験できる、という点で一見の価値はあると思いました(現実にそんな十字架背負うなんて真っ平ですから)。
時に自然が見せる残酷な一面、部分的に心に残った美しい映像もあるし。
勿論、この夫婦を観て単に狂ってる、馬鹿だとしか思えない、という見方もあるでしょう。カタルシスを得られない=駄作、と思われるのでしたらやはり観るのはお辞めになった方が良いかと。
こんな結末しかむかえられなかった…。救いの無さに、観た後かなり憂うつになります。フォン・トリアー監督もこの映画に対してはなんの言い訳もできない、とコメントをしたそうで、観るならある程度の心構えが必要かと。
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古来より自然は信仰の対象でした。山、海、木、岩、風までも。ありとあらゆるものに霊魂は宿り、人々は畏敬の念をもってそれらを崇めました。自然と共に人は生き、自然のあらゆる神秘は神の姿の現れでした。それは多くの神が混在する無秩序の世界、“カオス”(混沌)が支配する世界です。大地に大きく張った根の中で蠢く無数の人間、森の女神と交わるかのように、その元で夫婦が性交するシーンは、このアニミズム的な自然観を見事に視覚化しています。

ガリヤやブリタニア(フランスやイギリス)の土着宗教であるドルイド教では森が信仰の対象でした。ドルイドとは「オーク(樫の木)の賢者」の意味です。森の中で呆然とたたずむ夫に、樫の木から大雨のように団栗が降り落ちます。森の神は全てを産み出す母なる神なのです。しかし、キリスト教会にとって、この古い異端の宗教は脅威であり、森とは魑魅魍魎が住むまさに“悪魔の教会”でした。そしてそれを信奉する者は”アンチクライスト“(キリストの教えに反する者)だったのです。

異教において神と交信できる特別な力を持った人間はシャーマンと呼ばれます。シャーマンはトランス状態に入ることで、神と交わり、神の言葉を伝えます。そしてこのトランス状態に入る為に、性的な興奮状態を作り出すことがありました。魔女がホウキに乗って飛ぶ姿は、薬草から得られる覚醒物を性器に塗り、棒をこすりつけて刺激する女性のシャーマンの儀式に由来するとも云われています。妻が森の中で大地に抱かれ、我を忘れて激しく自慰に耽る姿は、異教の儀式を行う魔女を思わせます。これら異教の忌まわしい儀式は悪魔の技とされ、魔女の烙印を押された女たちは、弾圧され、殺戮されます。しかし、この魔女の概念の根底には女性は男性より劣った邪悪なもの、性欲が強く、誘惑に弱く、悪魔とさえ交わるものとされた、キリスト教男性優位社会の女性蔑視がありました。

現代では魔女や悪魔憑きは非科学的なものとして一般的には否定されていますが、妄想、幻覚、幻聴、乖離などを体験し、実際に悪魔に憑かれたと錯覚する人がいるのは事実です。精神医学の世界ではこれを精神疾患としてとらえ、統合失調症や解離性同一性障害として扱います。発症の原因には先天的な要素もあるようですが、大きな心的外傷があることは間違ありません。このような患者には医者による投薬と、セラピストによる心理療法を同時に行うべきです。赤ん坊を失う以前から妻にはこのような症状が表れていました。しかしセラピストであるはずの夫は、その心の闇に気付きません。妻が子供の死のショックから鬱になりパニック発作を発症したと考えたのでしょう。傲慢からか、それとも愛からなのか、夫は投薬を止めさせ、心理療法のみで妻を救おうとします。

夫は曝露法といわれる療法を用います。これは患者を恐怖の対象に直接曝すことによって、それが危険でない事を認識させ、発作を取り除く療法です。そして妻が恐怖を感じる存在である森へと彼女を連れて行くのです。曝露法のような行動療法と云われる技法では、森を怖れる心理的原因を考えることをしません。ただ行動を変えることで認識を変えさせるのです。妻の心の奥は理解されることはありません。

森は私たちの心の奥に眠る幻想的なイメージを湛えた神秘の世界です。そこでは現実と幻想は混在しています。“フロイトは死んだ”という言葉を嘲るかのように夫にも次々と幻覚が現れます。死産した鹿や、自分の肉を食べる傷ついたキツネ、洞穴に埋められたカラス、まるで無意識からのメッセージを私たちに伝えるかのように。人の心には理性では認識できない深淵があることを思わせます。夫は最初、妻が怖れるものを「NAITURE(人間の本性)」と紙に書きますが、彼女の深淵を覗き込んでいくうち、それは「SATAN(悪魔)」に変えられ、ついには「ME(自分)」と書き変えられます。妻が最も恐れていたのは自分でした。女の本性をもつ自分。魔女の本性をもつ自分。魔女が行うとされたこと、異常な性交、男性を性的不能にすること、そして赤子殺し!!

冒頭のシーンから全編通じて現れる謎の言葉“三人の乞食”「悲嘆」「苦悩」「絶望」とは何を意味するのでしょうか?いったい何を乞い、何に飢えているのか。狂気の中で妻は何度も何度も“私を愛してる?”と聞きます。愛を乞い、愛に飢えて。しかし妻は愛を得られず、魔女たちと同じ運命を辿るのです。

足に傷穴を開けられ大きな砥石をボルトで固定された夫の姿は、聖痕を負った受難のキリストをイメージさせます。しかし彼にはキリストのように自分の命を生贄に差し出す愛はありません。結局男の本性をもつこの夫も”アンチクライスト”なのです。キリスト本来の愛の教えに背き異端を殺戮した男たちと同じ。

母なる女神の信仰は殺戮によって全く滅びたわけではありません。迫害した側のキリスト教の中に聖母マリア信仰という形をとって生き続けています。本作では女性の悪魔性の表現が強く印象に残った感はありますが、作家が『奇跡の海』や『ダンサーインザダーク』で描いた女性の神性、女性の母性、誠実さや優しさ、そして愛。これもまた女性の本性であり、それは人々が永遠に求めるものなのでしょう。
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ネタバレあります

妻が夫より苦しんだ真の理由は、キリスト教も関係なし、産んだからでもなく、セラピストでないからでもなく
「子どもが落下する直前」に助ける事

よりも

セックスのオーガズムを優先してしまった

事への後悔(夫は知らず)なんだとわかりました。そりゃ半端ない自己嫌悪になるよなーとも思いますし、アレやアレを痛め付ける理由もわからんでもないです

うざ面白い映画でした。
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