前作TOOTH AND NAILでギターの音を粗めに作り(当時のRANDALLで歪ませるのには限界あり?)で、ちょっと違ったニュアンスのLAメタルを提示、
曲のカッコよさは合格点かなと思っていましたが、それに続く本作は、聴けば聴くほど深さを堪能できる録音技術、ミキシング、曲ともに一皮剥けた
印象を発売当時受けました。
キラビヤかな派手な音がもてはやされたあの頃、これは強いポリシー、信念がないと完成し得なかったと思います。
哀愁を帯びたヴォーカルも良さをよく引き出しているとともに、ドラムがやや心もとない分、J.ピルソンのツボを押えたベース(マッカートニーはよく研究して
いるはず!)、G.リンチ先生の強烈なギターワークがトドメを刺しています!
恐らく彼のキャリアで最も歪んだ音なのに極めて美しく、センスある、品のあるフレーズが炸裂!
これほどのディストーション成分なのに、ハンバッカーストラトとしてEddieとは違った意味で最高の音になっているのではないでしょうか。
マーシャルなのかは分かりませんが、アンプも相当頑張ってます!ムチムチ感もあり、3曲目イントロではこれ以上ないようなギターオーケストレーションを
堪能できます。このギターサウンドそのものがすでに常人の域を超える!
途中ややダレ感もないことはないですが、単なるアメリカンではないムード、様式美も意識し、独自の路線を追求したというスタンスが何とも痛快、快感です。
1曲目から4曲目までは一気に聴けます。ややトーンを抑えた曲もよし。次のBACK FOR THE ATTACKも相当キまくっていますが、その前にこうしたじっくり
聴かせるスルメ系の作品も出していることが貴重だし、これがなくては次作の完成もなかったと思います。
とにかくDOKKENでは最も回した作品、当時のLAメタルの流れに一石を投じた作風でもあり、これは大きく評価したいです。