『ザ・スミス・コネクション』は、その後ライター、プロデューサーとして活躍するマイケル・ラヴ・スミスを中心とした兄弟グループであり、このアルバムをリリースした時点で未成年だったという事にまず驚かされる。
なるほど、先輩グループのような色気や淫靡さは無いのだけれど、純真無垢な若者だけが持つ独特の爽やかさが心地よく耳をなでる。
線が細い幾分頼りなげなテナー・リードを若いコーラス隊が全力で支えるところに兄弟の絆を感じて、安心して彼らの音楽に身を委ねることが出来る。
音的にはデトロイト〜インヴィクタスのサウンドという感じで、当時のスウィートに欠かせないエレキ・シタールやストリングスも使われており、全体的に手堅いプロの仕事という感じ。
インヴィクタスと言えば、11『You Ain't Livin 'Unless You're Lovin'』は『ザ・グラス・ハウス』が名盤『インサイド』でやっている。
『ザ・グラス・ハウス』ではタイ・ハンターの天にも昇るようなハイ・テナーの魔力一発にやられてしまうが、ここでは兄弟の強力な絆により人数の力で拮抗する。
この聞き比べも両グループの個性の違いを浮き彫りにさせるようで楽しい。
例えれば40代の人妻と女子大生との違いとでも言おうか(笑)
8『Rainy Days&Mondays』は言わずと知れたカーペンターズの代表曲で、ロジャー・ニコルスとポール・ウィリアムスの名曲だが、ストリングスとワウワウ・ギターのイントロとコーラス・ワークがなかなか良い。
他の曲もスウィートまたスウィートのオン・パレード。
特筆すべきは、マイケル・ラヴ・スミスの手によるオリジナル曲の素晴らしさ。
1『The Day You Leave』で心を鷲づかみにされ、2『I've Been In Love』のデトロイトビートに酔い、ミディアム3『I Can't Hold On Much Longer』をはさんで4『Under My Uings』を聴き終わった頃には彼らの虜になっていることだろう。
なにしろ4の素晴らしさといったら・・・・・・・・・・・・・・・
他にも素晴らしいスウィートの数々。
中途半端な埋め草的曲は全くありません。
甘茶好きには堪えられないアルバムになるでしょう。