(本作もですが)R指定にもかかわらず前2作がともに米国・海外合計で約1憶ドルと、安定した興行成績を収めて3作目が“ビギニング”。このパターンでハズしてしまうシリーズ物が少なくない中、製作費35百万ドル、全世界興収91百万ドルの本作は十二分に健闘したといえるでしょう。
画面に映るだけで華麗な雰囲気を醸し出すケイト・ベッキンセールの不在もなんのその、男優陣のシリーズの顔であるマイケル・シーンとビル・ナイという二人の演技派の対立を軸に、全体的に渋めの雰囲気に新鮮さが。そして、ガチンコのバトルシーンでは(CG多用とは言え)“武骨な”タッチを前面に出してライカン蜂起に至る過程を描くことで、シリーズの核である“運命(さだめ)”の切なさが、一層対照的に浮き彫りになっています。僕にはこれが本作成功の理由に思えます。
くどいですが、ベッキンセール抜きでも十分魅せてくれる映画、シリーズ好きにとっては見落とせません。