エミール・クストリッツァ監督の5作目映画「アンダーグラウンド」(1995年)のサントラです。本作品は「ドリー・ベルを憶えているかい?」(1981年)「パパは出張中」(1985年)「ジプシーのとき」(1989年)「アリゾナ・ドリーム」(1993年)に続くもので、3,4作目と同様にゴラン・ブレゴヴィッチが映画のサントラを担当しています。
映画はカンヌ映画祭でパルムドールを受賞しているものの、バルカン半島の複雑な民族の歴史に対する知識がないと理解できないような寓話的物語で難解な作品であったと思います。しかし一方、サントラは「初めて聴く」ような珍しいロマ調のブラス・サウンドで、当時大いに話題になりました。オープニングのほか劇中で何度も登場するブラスによる「Kalasnjikov(カラスニコフ)」や、同じく騒がしいブラス曲「Wedding-Cocek」「Sheva」、南アフリカ出身のセザリア・エヴォラが歌う「Ausencia」など全11曲44分収録しています。アクの強いサウンドなので合わない人も多いと思いますが、ノー・スモーキング・オーケストラやファンファーレ・チョカリーアなどを好きな人にはオススメです。