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この作品のほとんどのキャラクターが、独特的で魅力的です。
布団から出ないルームメイト片津理夢(かたつ・りむ)。
『怪造』に失敗し、呪いのアイテムとして娘の伊依にまとわりつく父、
空井滅作(すかいい・めっさく)。
何を話すにしても「くるさだんちゅら」としか言わない
伊依の友達の怪造生物<雪童(クール・キューティ)>の桃子。
他にも独特のキャラクターが揃い踏みです。読んでいて飽きさせません。
文章も独特的で、語彙も豊富と、とても新人(しかも18歳)とは思えない力強さを持っています。
しかし短所もあります。
上記したとおり、氏は文章が独特で語彙が豊富なのですが、
その文章は『戯言シリーズ』でおなじみの西尾維新氏を髣髴させるもので、
まだその引力下から抜け出せていない感があります。
あと、残念なことといったらどこかで見たことがある『ライトノベル』の展開であることでしょうか。
『カナイ』に呼び寄せられた“ある生物”を伊依が元の世界に戻そうとするのですが、
“あること”がきっかけで、今まで誰も呼び出すことができなかった怪造生物を
伊依が呼び寄せ、“ある生物”を倒します。
この展開には、さすがに『既存のライトノベル』だな、と思わずにはいられませんでした。
ライトノベルが好き、あるいは日日日氏の作品ならどれでも読みたい、という人にはお薦めです。
ライトノベルは嫌いだけど、日日日氏の作品を読んでみたいという人には、
『ちーちゃんは悠久の向こう』(新風舎)
もしくは『わたしの優しくないせんぱい』(碧天舎)がお薦めです。
まだ拙い面が見られる氏ですが、将来どう化けるか楽しみな作家です。
結論。... 続きを読む
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