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アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 (角川文庫)
 
 

アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 (角川文庫) [文庫]

小川 洋子
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 (角川文庫) + 別冊カドカワ 総力特集 佐野元春  カドカワムック  62483‐67 (カドカワムック 364)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

佐野元春の代表曲にのせて、小川洋子が心の震えを奏でて生まれた、美しい10の恋物語。物語を紡ぐ精霊たちの歌声が聞こてくるような、無垢で哀しく、愛おしい小説集。(江國香織)

内容(「BOOK」データベースより)

駅のベンチで拾ったピンクのトウシューズに恋した僕は、その持主の出現を心待ちにする―「アンジェリーナ」。猫のペーパーウェイトによって導かれたベストセラー小説とは―「バルセロナの夜」。佐野元春の代表曲にのせて、小川洋子が心の震えを奏でて生まれた、美しい10の恋物語。物語を紡ぐ精霊たちの歌声が聞こえてくるような、無垢で哀しく、愛おしい小説集。

登録情報

  • 文庫: 234ページ
  • 出版社: 角川書店 (1997/01)
  • ISBN-10: 4043410018
  • ISBN-13: 978-4043410019
  • 発売日: 1997/01
  • 商品の寸法: 14.4 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 杉井伸二 VINE™ メンバー
形式:単行本
『妊娠カレンダー』の小川洋子による最新作品集。副題に「佐野元春と10の短編」とあるように、ロックミュージシャン佐野元春が過去発表した曲をモチーフとした短編集。

 文学作品からヒントを得て作られた音楽は数多いが、その反対と言うのは珍しい。もともと佐野元春の詩は印象的な言葉を選んで巧みに組み合わせたものが多く、イメージを描きやすいということもあるのだろう。実際、本書では、佐野元春がコンパクトにまとめた情景を、豊かにふくらませて酒脱なストーリーへと見事に発展させることに成功している。街のどこかにいそうな少年と少女を主人公とした何気ないストーリーばかりが、どこかノスタルジックで奇妙に切ない味わいがある。

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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
行間 2005/8/22
形式:単行本
 小川洋子は行間の使い方が他の作家と比べ、ずば抜けて上手い。綴られる冷たく煌く無数の言葉。そこには作者の説教めいた思想も、導き出される寓意もない。そして彼女は全てを書きはしない。容易な答えを与えてはくれない。作品が与えてくれるのは読者一人ひとりが自己流に解釈できるという「自由」なのか、それとも何処までも深い思想世界による「束縛」なのか・・・
 本作も含め彼女の作品はどこか村上春樹に似た感覚を覚えることが多い。彼の世界よりも幾分冷たいが・・・
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
単行本は93年に上梓。アンジェリーナ、バルセロナの夜、彼女はデリケート、誰かが君のドアを叩いている、奇妙な日々、ナポレオンフィッシュと泳ぐ日、また明日・・・、クリスマスタイム・イン・ブルー、ガラスのジェネレーション、情けない週末の10の佐野元春の楽曲にインスパイアされた、同タイトルの10の短編からなる。歌詞の言葉がちりばめられたり、プロットの下敷きになっているが、何れも主人公の日常と隣り合わせの不思議な体験を綴った小川ワールド的短編集となっている。原曲の世界との距離感は読む人によって、曲によって違うと思う。どれも秀逸な作品だが、これらを著者に書かせた佐野元春の楽曲を知らないと、本短編集の、歌詞に潜んでいた世界およびその展開(どれも意表をつくものだが)に驚く面白さが減るのでは? 各曲の歌詞は掲載されているが、やはり音もこれら短編創作の推進力になったと思うから。

したがって、小川洋子と佐野元春両方のファンなら2倍楽しめるが、佐野元春の曲を聴いたことがないと、小説と音楽の響き合いが感覚としてつかめず、ちょっとつらいかもしれない。もっとも、曲を知らずに読んでも十分満足できると思う。

作品全体が佐野元春へのオマージュといえ、こういう形で小説に昇華させる著者の力量に感服するとともに、著者は幸せ者だな、と思う。
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