1巻の頃から気になっていたのですが、たまたま2巻を見かけたので合わせて買ってみました。
通しで読んだ感想としては、最近結構流行っているらしい男の娘的な設定からキャラクターから、かなり狙ってます。好きな人は好きだけど、苦手な人は拒絶反応出るんじゃないかと。かなりあざといです。
それなりに盛り上がるストーリー展開で、テンポ良くサクサク進みます。読むのに疲れませんし読後感も悪くありません。
……が、その反面とでも言うべきか、展開や設定がかなりご都合主義で、この話のもっていき方は強引過ぎるのでは?という部分もかなりありました。
また、全体的に説明不足なんじゃないかと思います。戦ってる理由はともかく、普通はどうやってアンシーズになるのかとか、主人公のサークルは弱小サークルと言っているけど、他のサークルがほぼ出ないから比較しようがないとか、中学生が一人で店やるのは普通に無理だろとか(そもそもインスタントコーヒーを出す喫茶って……)、ツッコミ始めるとキリがないです。話の核となるアンシーズの設定がそもそも詰め切れてない印象を受けます。
個人的に一番気になるのは、敵の組織がまるっきり悪の組織なとこでしょうか。一応、学生ですよね?人が集まれば権力が云々って、学生がどれだけ集まっても超法規的な権力には結びつかないと思いますし、人が集まってる理由が全然わからない。アンシーズになる一般的な手順がわからないんでなんとも言えませんが、普通は誰も集まらないんじゃないかなあ。敵の組織を際立たせるためか、教師陣も無能すぎるし。そもそもアンシーズってどのくらいいるんですかね?総数がわからないので規模がよくわからない……
とりあえず、この作品の設定に説得力を求めない方がいいです。リアリティは度外視しないと頭痛くなります。
後、主人公が凄まじく頭が悪く、性格もちょっと残念な人なので、折角絵は可愛いのにあんまり好感が持てませんでした。この辺は主観ですが、いくらなんでも頭の回転鈍すぎるんじゃないかと。
そういえば1巻で出てた主人公の考えとかって2巻以降掠りもしないんですね……ちょっとびっくりしました。
ちなみにストーリー展開はびっくりするくらい分かり易いです。口絵と数十ページくらいを読めば、ほぼ完全に先が読めてしまいます。もうちょっと捻って欲しかった。
……何か批判が多くなってしまいましたが、設定に拒絶反応が出ない、細かいことは気にしないということであれば一読の価値はあるかと思います。疲れないラノベが読みたい、男の娘が好き、などと言う人にオススメですね。