私は月に10冊前後ラノベを買うのですが(勿論上には上がいますが)、こんなに面白いラノベは久々でした。
性転換物というのは今では珍しくありませんが、その要素をとても上手く活用できています。それに「折れる」という本作独特の言葉や、「抜刀」「自分の男を武器にする」等、オリジナリティもあります。アニメ化もできるレベルの話ですね。
近年「萌え」作品が多いですが、本作は「燃え」です。「萌え」もありますが、基本は「燃え」です(作者も「燃える話」を書こうと決めていたそうです)。
キャラ達も魅力的で、熱くてかっこいいキャラ、毒々しいキャラ、可愛いキャラと、バラエティ豊かです。メインヒロインのセリフなんかはすごくかっこいいです。例:「てめぇの男を抜きやがれぇぇぇぇっ!」
最初の内は、ヘタレ系主人公作品か……と思っていたのですが、完全なヘタレでもないし、周りのキャラとの絡みでヘタレっぽさはあまり感じません。
本作は新人賞で佳作を受賞した作品ですが、面白さとしては大賞クラスです。なぜ大賞を取れなかったかといえば、選考委員の方々が述べるように「アンシー達が戦う理由が書かれていない」ためでしょう。下手をしたら命を失う壮絶な戦い……なのにそれに参加する学生達。その理由って一体何だったのか。この、かなり重要な「動機」の部分が書かれていれば大賞を受賞していたと思います(※受賞前の話です。刊行されたこの本では改稿されていますので、戦う理由は書かれています)。
今後は担当がつくでしょうし、次の作品は今作以上に面白くなるとすごく期待してます!!